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風俗情報

 ヘンタイ・ロード(1)-3

6万5千円払って、何もできなかったソープ
 H氏はソープや風俗などかなり行っているベテランである。オレの頼みに快く応じてくれた。とりあえず、決めている店があるので、そこに行こうと思っていると言うと「いいんじゃないの」とのこと。それからアドバイスとして、「絶対に予約は入れたほうがいいよ」と言われた。なるほど、そういうもんか。とにかく電話をしてみた。ここで、オレはちょっとしたミスを犯してしまった。H氏に「予約を入れるときに総額を聞いといてね」と言われていたのだが、すっかり舞い上がって忘れてしまった。しかし、このお店、入浴料金が2万5千円と雑誌にあったんで、それで大丈夫だろうと思っていたのだ。
 当日、オレとH氏は駅で待ち合わせた。ここから電話をして店から車で迎えに来てもらうのだ。H氏は楽しそうに
「で、総額はいくらになるって?」
 と言う。あ、聞いてないんだけど、2万5千円でいいんじゃないの、と言うとどうも違うらしい。それはお店に支払う分で女のコは別にあるそうだ。少々あせりながら店に迎えの車を頼む電話をし、最後についでのように「総額いくら?」と尋ねた。で、返ってきた答えが、6万5千円である。軽いめまいがした。H氏は「オレ、高級店だと聞いてたんで8万円持ってきたよ」と言う。オレの財布には5万円しかない。仕方なく、銀行のキャッシュディスペンサーで2万円ほどおろす。これまで素人中心にセックスしてきたオレだが、そうか風俗はプロなんだ、金払うんだということを実感した。
 はっきり言おう。オレは負け犬だ。結論から言えば、オレはソープでなにもできなかった。たしかに、初めてで緊張したせいもあるかもしれない。しかし、勃起するとかしないとかいう以前に、オレはなにもできなかったのだ。
 ソープランドに到着。男性従業員が丁寧に対応してくれる。で、ここできょういる女のコの写真を見せられる。どの女のコもおどろくほどきれいだ。しかし、オレはここでも女のコを選ぶことはできない。店側が推薦した女のコになってしまった。「あ、いいですよ、その娘で」と言うと、店員が
「このコはスキン使用なんですが、よろしいでしょうか」
 と聞いてくる。オレはゴムインポといわれるほどコンドームが苦手な男だ。ならば、ノーと言えばいいのにオレはニコニコしながら「いいですよ」と言ってしまったのだ。まずここから敗北は始まっていた。さらに女のコが出迎えてくれて、個室まで案内してくれるのだが、そこでまず凍り付いてしまった。出てきた女のコは写真以上に美人なのだ。オレは自分が美人の前では極端にアガってしまう性格であることを思い出した。で、こういう場所って、相手におまかせするのかと思っていたら、そうじゃない。男が積極的にならないとなにも始まらないのだ。結局オレはキスすらしないまま。2時間を風呂に入ったり、女のコと話をして過ごした。

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