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風俗情報

 マグロの独白(14)-3
 20代の前半はそんなことをしていた。世間にテレクラというものが出現したが、僕にはまったく必要なかったのだ。なぜかといえば、すでに様々な雑誌に「セックスフレンド募集」の投稿し、電話番号まで掲載していたからだ。さながら、自宅がテレクラになったようなものだ。

ところが、20代の後半で伝言ダイヤルというものが登場した。これは個人が雑誌、あるいは放送局を持つようなものであった。もう、雑誌への投稿はやめて、僕は伝言ダイヤルにどんどん自宅の電話番号を吹き込み続けた。だから、テレクラなんかに行く必要はなかったのだ。といっても、本当に伝言ダイヤルがおいしかった時期は短くて、僕が初めて半年後にはどんどん男が増えてきた。ライバルが多くなってくるわけだ。でも、最初のうちは女のコも増えてくるからいいんだけど、世間に伝言ダイヤルがエロいメディアであることが知れわたってからというもの下降線を描く。最終的には、男目当てのQ2情報があふれることになる。

ナンパするためのおいしいメディアの誕生から終焉を見る思いだった。最初、こういうメディアには女のコのほうが積極的に遊び方のようなものを作っていく。そこにどんどん男が集まり始める。実はこの段階ですでに終わっているのだ。

30歳前後の僕は、伝言ダイヤルにはまったのだが、それからレディスコミックで連載を開始し、読者の女のコとエッチをすることになる。僕としては、これがある意味ナンパ人生の到達点だったような気がする。しかし、まあこれはあまり読者諸君の参考にはならないので、省くが、つい最近、またまた新たなナンパツールを発見したので紹介しよう。


次世代コミュニケーションツールのメッセンジャー

 で、その後インターネットの時代になるんだけど、これは僕にとっておいしいメディアだとは思えなかった。まだ、その前のパソコン通信時代のほうがよかったように思う。それでもインターネットでも少しはナンパをした。その後は携帯メールなんかもやったんだけど、いまひとつかなって感じだったんだよね。

 その考えが一変したのが、メッセンジャーの登場だ。次世代コミュニケーションツールといわれているメッセンジャーだが、これはたとえば、僕が伝言ダイヤルに接したときと同じような衝撃を受けた。ちょっと見た目には、これまでのチャットなんかとどう違うんだと思うかもしれないけれど、チャットとメッセンジャーが違うのは、


まずメッセンジャーが1対1のコミュニケーションが基本になっているところだ。しかも、相手がパソコンの前にいるかどうかといったことがわかる。もちろん、これまでもICQという似たようなソフトはあったのだが、決定的に違うのは、簡単であるということだ。さらに、簡単に音声のチャットもできる。

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