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 マグロの独白(15)-2
 さらにオナニーするときに思い浮かべる乱交の様子はもっともっとエロい。そりゃそうだろう。自分にとっての究極のエロシーンを想像するんだから、当たり前といえば当たり前だ。もちろん、これもまったく現実離れしているといっていい。

 さて、現実の乱交はいったいどういうものか。実は、乱交といっても様々な種類があり、それぞれに様子は違うのだが、あえて言えば、本物の乱交はけっこう人間臭い。当たり前だけれど、人と人が交わるわけで、きれいごとだけでは済まされない、人と人の交わりがある。

 そこに集っている女性はおばちゃんもいれば、デブもいれば、ブスもいる。もちろん若くてかわいい女のコもいるかもしれない。しかし、だからといって若くてかわいい女のコばかりを相手にできないのが乱交だ。ブスやデブやハゲ、あ、ハゲとはいいんだけど、とにかくまんべんなくいろんな女のコとやんなきゃ、波風が立つ。けっこうこれがしんどいんである。

 さらに、これは僕自身が抱いていた幻想だが、乱交というともう誰が誰だかわかんないぐらいのぐっちゃぐちゃ状態で、ほんでもって朝までやりまくり、というのを漠然と想像していた。そして、時々…いや、いつもオナニーをしていたのだ。しかし、現実の乱交パーティは違っていた。まず、大人数がぐちゃぐちゃに、あるいは自分1人、女性が何人もでもいいんだけど、そういう状況というのはまずありえない。全体図を俯瞰してみると、基本は男女1対1である。それがあちらこちらに点在していると言う感じだ。もちろんレズもあったり3Pもあったりするが、それはむしろ余興というか、場を盛りあげるために行われるわけで、あくまで基本は男女1対1があちらこちらでしているという図だ。さらにひと晩中エッチをしているというのも少し間違い。というのも、男性はやはり1回射精してしまうと次までのインターバルがある。そこで、最初こそ全員でエッチしているんだけれど、そのうちそんな光景は見られなくなる。なかにはスタートの時間に遅れるメンバーが多かったりすると、全開でエッチと言うよりは終始、散発的なエロが展開されると考えておいたほうがいい。

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