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 <水戸のヘルスにハマってしまった>(3)

 部屋に入るなり、それまでお嬢様っぽかった、かおるちゃんがエロエロモードに変わる。
が、その前に
「顔を撮らないからさ、写真撮っていいかなぁ」
 と前回同様に気軽に頼んでみた。が、予想に反して、NG。えええええ、困ったなぁ。
どうしよう。前回は撮らしてくれたと言ってもダメ。ああ、どうしよう。写真が撮れなき
ゃ、記事として採用してもらえないよぉ。仕方がないので、取材であることを告げる。す
ると、
「それは、お店のほうに電話してもらわないと」
 と言いながら、彼女は携帯電話ですでにお店に電話しているではないか。僕はもう心臓
バクバク。怖いお兄さんが出てきたらどうしよう。あれこれ考えているところに
「はい」
 と、かおるちゃんが電話を僕に渡す。な、なんだぁ。怖いなぁ。
「どういう、ことなんでしょうか」
 低い声で丁寧に言われると、逆に怖い。
「あ、あの。取材でして。えっと、潜入というやつでして。えっと、前回いい思いをした
んで、また来ちゃったんですけど…」
 しどろもどろだ
「どちらの取材なんでしょうか」
「あ、えっと、あの。野望の帝国という、えっと、インターネットなんですね。で、僕は
下関マグロというライターなんですけど…」
「あ、マグロさん、本当にそうですか、あ、いつも『裏モノ・JAPAN』読んでますよ。い
やぁ、本物ですか?」
 さっきの低い声とは違い、トーンが2オクターブくらい上がっている。
「あ、かおるちゃんにかわってもらっていいですか?」
 そういわれたので、電話機を彼女に返す。彼女は電話で話しながら何度かうなづいてい
たんだけれど、また、こちらに電話機を差し出す。
 「はい。かわりました。マグロです」
「あ、どうぞ。取材してください。ただ、顔は写さないでいただきたいんですけど」
「それはもう、大丈夫です」
 なんだか、いい方向に話が進んでいる。ホッとする。すると
「よかったら、取材が終わりましたら、ええ、あのお酒でもどうですか?」
 えっ、ひょっとしたら、怖い事務所なんかに監禁されちゃうのかなぁと、また少し心配。
でも、そうではないようだ。とにかく、プレイが終わったら迎えにくるそうだ。なんだか、
思わぬ展開になってきた。

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