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風俗情報

 『ネタじゃなかった 本気で面接したのだ』(2)

 私にとって“最後までの行為”というのは、AVや現在の連載している裏ブブカの“読者参加型の立ち合い”と散々やってはきたが、相手は常に対等かそれ以上の相手であった。風俗に関しては、普通のモノもやったがSM歴の割合が余りにも長い。脳裏で、「性的サービスに従事し奮闘する日々が一生の間にひとときくらいあっても絶対損はないよなあ、僕一応風俗ライターなんだしー」と浮かぶ。

 電話に出たのは落ち着いた感じのボーイで大変言葉丁寧。流石は老舗大衆店って思った。30分後に面接OKだって言われたので適当に時間を潰して約束の時間に再び店の前へ行く。1階の中華料理屋の脇に勝手口がありそっちから入るが階段がお客さん用の出入り口と入り組んでたような気がする。黒いベストに蝶ネクタイをした従業員(ちゃらちゃらした感じの従業員は見当たらなかった)に案内され女の子の控え室で面接するコトになり、少し待たされる。

 3分経つ前にちゃんとお茶は出てきたし、10分くらいで支配人らしき貫禄のあるおじちゃんが履歴書みたいなモノを持って現れる。うる覚えだが、履歴書を書かされた覚えがある。そん時は「げ、ソープで履歴書を書かなきゃいけないの?」って思ったよ。経歴には、
「AV、ヘルス、イメクラ、デリヘル、SMミストレス、現在OL・・・」と確か書いた。客観的に見て申し分ないキャリアなはずだ。それとも、素人のフリをした方が良かったのかなあ。唯一ひっかかるとしたら「現在OL」という部分だが僕的には、17時からラストで1勤1休に充分耐えられると主張できる自信があったので乗り切れる自信があった。向こうから言われた一言目は、
「あんた、週5で出れんの? 遅番は遅くても15時からだけど大丈夫なの?」
 と言われた瞬間僕の心は撃沈。

 心の中で、
「何―っ、おたくソープだろ!!そんなにコキ使って女もつのかよ。しかも、そんなに働かせるほどおたく客入ってんのかよっ!」
確かに、時間に関しては日の出からやっているのでわかるが、現代の女子従業員の風俗就業時間というものはそんなに店主導で縛られているモノなのかと呆気に取られる。(考えてみれば、風俗産業に労働基準法なるものは適応されないしね)余談だが、僕の風俗デビューしたのは約7年前で風俗に勤務するのは気の向いた時でよかった時代だった。それが段々シフトを組まないと働かせてもらえない時代に突入したのも知っているが、最近知り合いづてで少しだけ勤めさせてもらったイメクラも希望シフトってもんが出せたよ。

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