Ｊ：ああ、ヤダよ。ＳＭは絶対に向かないと思ったからね。情報は常に入ってきてはいたけど、生理的に受け付けないね。俺が１番やりたくない業種の１つだね。風俗全体でも少ないはないけど、そのあたりの人種って頭おかしい奴はもちろんおかしくなくても流れ流れてきた勘違いした子多いでしょ。今の風俗景気は５年・１０年前と違うんだから。

松：うん、風蔵ＳＭ店のコって１０年前の風俗バブルからあぶれて行く当てがなくて仕方なく働いてるの多いね。大した女じゃないのにグチが多かったり下らない昔話してたり。
俺としては、やっぱこの商売（ヘルス）が、万が一下手打って捕まっても最小限で済む安泰な商売かなあ。危険だけど、面白そうで儲かる商売も正直言えば興味あるけどねえ。俺、もう前科モノだし…。

『Ｊ氏の前科』
前科：１　素股行進曲で４ヶ月で摘発される
２　全ヌッ空の時見つかって指名手配Ｇメン（注１）に捕まる

（注１）指名手配Ｇメンとは…警視庁の私服警察特殊部隊。指名手配者のデータが全て頭に入っている超エリート部隊（？）
（漫画に出てくるみたいな影の組織）　
拠点：新宿
隊員：３〜５人
彼らに会うには：宝くじ並みの的中率らしい


「Ｊ氏の商売の仕方」
松：Ｊ氏にとっては“風俗店を経営している”って意識よりは、たまたま取り扱っている商品が“生身の女”で看板が“ヘルス”って感じでしょ。

Ｊ：うん、その通り。風俗店だからって経営の仕方が特別どうこうってコトはないよ。ただ、商品の取り扱い説明書が無いから理解に苦しいね（笑）。　ずーっとやってるけど、場所がマンションだったり、店だったり変わってるだけで、根本的には何にも変わってないしね。たまたま成功してて運がイイよね。

松：いやあ、そこまでまとまった考え方で、風商売やってる人って少ないですよ。運じゃない！私とて、ＯＬやりながらＡＶ、ライター、女王様等やりましたけど、要は、
「イイ仕事させてくれて、そこそこの金になる仕事」なら何でもいいんです！Ｊさんはそれが、個人ではなく経営者として同じコトをして大成功しているんだと思います！

Ｊ：そうだね。最終的には『売上』っていう結果オーライな商売だからね。どの商売が、良いとかなくって、個々のやり良いやり方でベストを尽して結果を出すしかない。

松：大御所が言う意見が、ベストじゃない、絶対じゃない。その場の風を空気を読んで、自分が儲かる最良の答えを行動にするのみですかね。

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