「最初話を持ちかけられたときはお客さんとお酒を飲んで話しをしてればいいからって言われて、おー、ラクな仕事だー、なんて思って行ったらじつは違った、みたいな。ほんとにビックリした。スケスケの服を渡されて何するんだろう?って思って話しを聞いたら、じつはピンサロで、『何言ってんの! そんなの困るんだよねぇ』って反抗してみたものの、こわいお兄さんたちがいっぱい来て『こっちも困るんだよねぇ』って。さすがにあれじゃ勝てない。
講習はなくて、説明だけされて『はい、行ってらっしゃい』って。うん、だまされた。
初めてのお客さんは・・・・・・、おっさんだったと思う。『初めてなんです』って言ったら戸惑ってたのをおぼえてる」
――そういうときって突然行ってきてって言われて普通にプレイできるものなの?
「うん。もうせっぱつまったらできる。こううしろにずーっと店員が立っててずーっと見てるから、やんなきゃって思って」
――親父のアレとかどうだった?
「吐いた。一番最初は。終わってトイレに駆け込んで吐いた。それでとりあえず一日だけやってお金もらって逃げようと思ったんだけど、もらった金額が四万円で、すごーいこれはいいじゃん!って。それで次の日も行った(笑)」
――二日目から吐くとかはなかったの?
「うん。二日目からはだいぶ慣れちゃった。吐くとかはもうなかった。ただ一週間ぐらいはご飯が食べられなかった。思い出すと気持ち悪くて」
そのピンサロ店には三か月ほど勤務して、次はソープへ行った。一日の最低保障は五万円。数をこなしていたため一日十数万円は当然のように稼げた。
――じゃ、すごくお金がたまったんじゃない?
「うん。だからブランド物とか値段見ないで毎日買い物してた。でも一日十人とか数をこなしてたから体がきつくてすぐに辞めて、それからヘルスに行った。
求職イコール風俗っていう感じで、仕事やるなら風俗ってしかそのときは考えられなかった。贅沢な生活に慣れすぎてたのかなぁ」
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