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 第8回 ハメ撮りへの道(タイ・デリヘル編)(3)


 で、当日、ラブホテルにチェックインしたゴローくんは(ホテル代はこちらが持ちます。自宅に呼び出すのももちろんOK)、「かわいい」「若い子」という単語のみを理解する日本語可という大嘘つきのオペレーターに好みを告げ、なぜか日本語可なのに英語で自信満々に「当店は全員学生のかわいい若〜いコしかいないから任せて!」と言われ、「30分ほどで到着します」と言われたのに50分後に現れたデリヘル嬢を部屋へ招きいれた。
ハメ撮りのお相手参上! である。

 期待に胸躍らせるゴローくん。股間も踊る。

 しかし問題勃発。夏服セールで奮闘中の私の携帯が鳴った。電話の声が明らかに苛立っている。
「もしもし実花さん? ゴローです。あのねぇ〜、今女の子が来たんですけど、オペレーターはセックス込みで2千バーツって言っていたのに、このコ3千500バーツ欲しいって言うんですよ。どうします? オレ、やる気なくなっちゃいました。キャンセルですよね?」

 ゴローが言うには、オイルマッサージに本番オプションをつけた3のコースを選び、料金は2千バーツぽっきりとオペレーターに言われたのに、じっさい女の子が来たら、そのコは自分の取り分がないので3千500バーツを要求してきたということだった。

 ぎゃふん! すごいボリかただ! と一瞬怒りが襲ったが、「AFTER SCHOOL」の場合、3のコースは基本料金の時点で1800バーツ。これに本番オプションがつくとプラス千バーツ〜を予算としてみなくてはいけないので、ゴローくんの勘違いといえば勘違い。しかし新たな疑問も浮かんでくる。2と3のコースは共にオイルマッサージで、2が「手こき」、3が「本番」のオプション。しかし広告にはすでに2と3のコースのあいだには900バーツの開きがある。これは3のコースに「本番料金」がすでに含まれていると解釈してもおかしくない。ということはゴローについたデリヘル嬢が、言葉の問題も含め、外国人に対して個人的にボってきたとも考えられるし、意図的に仕組まれた、タイデリヘル界の曖昧な稼ぎ方ともいえる。

 真相は闇のなか。ゴーゴーバーやお風呂屋のように出張系はタイにおいてポピュラーではないので、これといった遊び方のルールというものが流布されていない。それゆえ、事実を確認できない。節約型の人にはおすすめできないお遊びである。

――で、やる気をなくしたゴローくんに、写真だけでも撮ってくれないかと電話で伝える。予算は2千バーツ。

どこまでゴローくんがやれるかに期待をかける。

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