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| ■ 法律Q＆A 第２回 (2) | Date: 2004-02-02 (Mon) |
■質問４
先日、渋谷の１０９前の路上（建物の外側にある公道や歩道）で、漫画のネタにと風景と歩くカップルたちをデジカメで撮影してました。すると、１０９の建物を警備するガードマン達にこの建物を撮影するなと怒られました。その後、ヤクザ系の人達や警察官までに撮影の許可を撮っているのか？と尋ねられました。この手の撮影にも許可や届出などの申請が必要なのでしょうか？（山崎太好28歳エロ漫画家）
▼回答４
人には肖像権、物には著作権と言うものがありますので、その持主に撮影をしていいかの許可を取ることは必要です。そのものが公共の物であるのなら特に許可は必要ないでしょう。
但し、撮影の状況によっては道路使用許可などが必要になるかもしれません。現実問題この許可が必要になるような撮影というのは聞いたことがないので多分不要でしょうが。
■質問５
カメラ付きの携帯電話で、歩行中の女性の後ろ姿（全体）を撮影しました。
１００人集まったら雑誌にでも投稿しようと考えておりますが、僕の行動で何か法に触れる点がありますか？（武本猛44歳公団職員）
▼回答５
上記の回答と類似しますが、肖像権の問題があります。撮られた女性全員に同意を得ることが必要でしょう。しかし、後ろ姿だけでは誰なのか検討もつかないようなものでしたら同意の必要はないです。
■質問６
職場の女性と二人でクラブへ行き、同意の上でいわゆる“合法ドラッグ”をお互いに服用したら、二人ともエロくなってしまい、理性が吹っ飛んでホテルで朝まで寝ずにハメまくってしまいました。
翌日会社で、冷静になった彼女が昨日にあれほどまでにハメを外してしまったのは私のせいで、あそこまで効くドラッグだという説明も無かったのだから、強姦罪で訴えると怒り心頭です。
私には好意など微塵も持ってなかったし、しかも生で挿入されてしまったので、妊娠の不安もあり、私のことを絶対許せないとのことです。
確かに、私はこの職場の同僚女性を以前から狙っていたのは事実ですし、責任をとって結婚してもいいとも思っています。
しかし、彼女の方は刑事訴訟も辞さない感じで私の言い分の聞く耳を持ちません。
逮捕とか有罪になるのでしょうか？心配です。どうしたらいいのでしょうか？（荒木田信康33歳公務員）
▼回答６
これは難しいですね。同意であれば強姦ではないし、不同意であれば強姦です。彼女が告訴すると裁判となり、裁判では同意だったのか同意ではなかったのかの争いになると思います。
今後としてはやはり弁護士に相談なさることをお勧めします。申し訳ないのですが、この御相談はすでに私の職域を越えております。
■質問７
お店で女のコを雇う場合、身分証明書を持ってきてもらってますが、免許証やパスポートのように写真が付いているならば、誤魔化せないと思いますが、健康保険証の場合、他人や姉妹のモノを借りたり、偽造してまで働こうとする、18歳未満のコが最近特に多いように感じます。
ある程度、努力はしておりますが、向こうもお店を必死に欺こうとしていますので、何時そういったコたちが紛れこむか分かりません。
騙された場合でも私達お店側が悪くなってしまうのでしょうか？なんとか最初から防止する手立てはないものでしょうか？
（亀頭源治39歳風俗店店長）
▼回答７
風営の世界では知らなかったは通用しません。また、現実としては騙されたと言うのも通用しません。なので確実な身元確認は必須といえます。例えば、免許証やパスポートでないと駄目だと最初からしてしまうのは一つの有効な手段でしょう。騙されないようにお店としても充分注意すべきです。そのために取れる手段の一つが、身分証明は顔写真のある免許証やパスポートに限ると言う方法、健康保険証などは本人の物である言う誓約書を書かせる方法などがあると思います。
しかし、これだけではまだ足りないかもしれません。中学校の卒業アルバムを出させるとか、大学の在籍証明を出させるとか、考えうること全てで確認してください。そして、全従業員の名簿も作っておくと尚よいですね。念には念を入れ、さらに石橋をたたいて渡るくらいのことをして下さい。
■質問８
ボッタクリ条例が施行されたと聞きましたが、幾らまで返してもらえるのですか？また、あるエステ店ではクレジットカードをスキミングされたようです。犯人を捕まえたいのですが、どういう手順を踏めばよろしいのでしょうか？（出川胤寛24歳コンドームメーカー社員）
▼回答８
この条例によって料金を明示することが義務付けられました。その明示された金額より多く請求された場合はその多く請求された分は返してもらえるでしょうし、このお店は「１年以下の懲役又は１００万円以下の罰金」、「６月以下の懲役又は５０万以下の罰金」等の刑罰が科されることになります。
この場合は、警察にその事実を証拠などと合わせて提出し、犯人逮捕をしてもらうようにお願いすると言う方法が考えられます。その場合は具体的な状況に応じて、犯罪の被害者であるという事実を証明するような証拠をなるべく多く的確に揃えるべきです。