■ 観念絵夢(3) |
そんなセコい観念絵夢がほぼ全編出演する「それ行け!GOGO タイガース」は観念のつまらなさがいっぱい詰まったビデオになってしまった。撮影時にはこの男の人間としての小ささも目の当たりにした。
初日、都内草野球場で午前中パッケージ撮影、午後から室内でからみの予定のはずが、何が気にさわったのか途中で急に「ふざけるな」と騒ぎ出してヘソを曲げ、結局バッターボックスで素振りを20回やっただけでからみもせず去っていった。その日のギャラ3万円だけはしっかり握り締めて・・・。
素振り30回で3万円の俺流。落合もびっくりである。
また、2泊3日の甲子園・大阪ロケ時には観念が極度の躁鬱病だということが発覚した。かつてM男優として黄金時代を築いたと一部では評価されているこの男も長年の激動人生の疲れからか精神を冒され始めている。いや、昔から精神異常者ではあったのだろうが、当時は自分の中でうまくバランスを保たせていたはずだ。だが、ここ最近は精神安定剤や合法ドラッグを服用することでしか自分という人間を維持できなくなってきてしまっている。重なる自らの年齢、若いAV女優とは様々な面で開きが大きくなる一方。その開きが生む躁鬱、開きを埋める為の錠剤。十数年M男優として生存し時代に置いていかれ、打開策としてS男優への転身を図り時代に追いつこうとするも、合法ドラッグのせいか過剰な躁状態で繰り出す必殺のS金子も大阪女のおめこから血を噴き出させるという予測しがたい、方向性の違う殺傷能力を発揮し見事に沈没。
甲子園球場でその独特の雰囲気に圧倒され、反動で精神状態がMAXに高ぶり、タイガースファンとトラブルを起こしてしまった。トラのマスクをかぶった怖そうなおっさんに追いかけられ、金本がいつも打ち込むライトスタンドからアリアスがよくぶち込むレフトスタンドまでを縦横無尽に逃げまくった、カメラの全くまわってない場所で。それに対して阪神ファン数十人の前で土下座をして許しをこうた、またまたカメラのまわっていない時に。終始なにか歯車が違っている印象を受けた。
本人が得意としているジャンル、ナンパでもかつての王者のフットワークは見る影も無い。
歩行速度日本一の大阪を舞台にしては衰えも際立って見えてくる。
「道頓堀川にでも飛び込んでみるか?」と試しに軽くけしかけてみても、「この川には大腸菌がうようよいて凄く汚いんだ。ニュースでやってただろうが!」と拒否する始末。過去にうんこを喰って名声を得ていた男の大腸菌否定に疑問と寂しさを感じた。
一人のベテラン変人AV男優がもがく現実の姿。そんな一面もカメラに納まってしまったわけである。
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