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  いつもバッグにイソジンウオッシュ -2  

俺が目視でもわかる毛ジラミ女に会ったのは6年前の夏だった。

場所は埼玉の蕨のテレクラ。そのフーゾク臭さからいって援交は多いと思ってはいたが想像以上で、テレクラの店員さえ「援助じゃないとヤれないよ」という始末。幸いに取材経費は2万でていたので外見のいいギャルをハメ撮りしようと待つ。

人妻援助をてきとうにあしらった午後1時、18歳のフリーターから電話がある。アポ場所は陸橋の下にあるラブホテルの前。あまりにもベタな場所だが「シースルーのニットで、カワイイっていわれる」という女マミに会いに出かけた。

女は小柄で、なるほどオヤジを悩殺するには十分なロリコン顔。ニットのミニワンピースからは言ったとおり薄いブルーのブラジャーとパンティが透けてみえる。どう見ても女子高の2年生あたりだ。

後述するが、女は窃盗犯なので顔写真は出していいと思う。取材で逮捕されてはたまらない、と年齢確認する。女はそんな質問をされるには慣れているとみえ、学生証を俺に見せた。

上野にある電波系の専門校生のようだった。「ようだった」というのは1、2秒しか見せてくれなかったし、プリクラのような顔写真もはっきりしておらず、名前の部分はテープが貼ってあった。生年月日から換算すると18歳になったばかりだ。今であればしっかり確認しているところだが、それより早くこの女とセックスしたかった。透けてみえるブ
ラとパンティの色やふくらみ具合から想像して大人というより子供体型のこの女と裸で抱き合う姿を思えばどうでもよかった。

末森ケン女の希望は1万5千円なのでホテル代を含めれば予算ピッタリ。「エッチな写真のモデルになってよ」というと「裸とかはダメで、下着だったら顔もいい」という。ホテルの前でスナップを2枚撮って部屋に入る。

そのころは人前オナニーの趣味はなかったので、さっそく女をソファに座らせて脚を開かせてパンチラを1枚撮る。「写真はこれでおしまいにして」といって女は可愛い笑顔で俺にいう。今であれば「いいっていったよ。やってるとこも全部撮らせて」と強引にでるところだが、編集部からはスナップだけでいいといわれていたのでカメラをしまって行為に移る。

末森ケンニットを脱がせると予想どおりの子供体型の肢体が現れた。抱きしめてキスをする。舌を入れようとすると「口内炎ができてるので」と口を閉じた。実際に唇の裏側には米粒のようなものがあった。ブラをとるとまだふくらみきれずに固まっている乳房がある。乳首は色づきなく光っていた。吸うとピクッと震わせる仕種が性欲を高める。パンティを脱がせようとすると「洗ってからにして」と女は拒んだ。

タバコを吸って待っているとバスタオルを巻いた女が戻ってきた。俺がシャワーを浴びて部屋に戻ると女はベッドにもぐっていた。布団をはいで横に寝て尻を触る。コリコリ感覚がなんともいえない。乳首を舐めながら陰毛から陰唇を触ると女は体をひいた。

恥ずかしがっているに違いない、と手をゆるめて、女の手をペニスにあてる。「フェラチオして」というと女は起き上がりペニスに口をつけた。かなり慣れている技術で益々俺の興奮度はあがる。若い陰唇を舐めてみようと頭を女の股につけようとした時だ。うす暗い照明であったが、女の陰毛の周りに赤いブツブツがあるのが見えた。

女は「見ないでよ」と隠したが押さえ込んで開いた。毛ジラミの経験はある。ベッドから出で「毛ジラミだね。すぐに治る薬しってるから見せて」というと女は「ホント?」と飛び起きて俺の前い性器を開いた。照明を明るくして見る。

陰唇自体は薄い色だが陰毛の部分は赤く腫れあがっていた。間違いない。1週間くらい前から痒くてしかたがないという。パンティの裏地には血が点々とついていた。聞けば、同じ学校の先輩にナンパされてついホテルに行ってからだという。「オロナミンをつけているけど」という女。俺が毛ジラミを治した歌舞伎町の医院の名前を教えてあげると「明日行ってみようかな」と自分の陰毛をさすった。だからといってセックスしないのは金をあげていることでもあり名残り惜しい。

末森ケン同じ湯にはつかっていない。陰毛には軽く触れただけで毛と毛の接触はない。毛を接触せずにセックスする方法?。俺はパンツを履いた。

「しなくていいの?」

「毛と毛がくっつかなければだいじょうぶ」。

そして前の穴からペニスを出してコンドームを2枚つけた。しっかり根元まで巻いて女を後背位の姿勢にして
後ろから入れる。尻肌に接触しないように気をつけて腰を動かすと女は少し声を出した。

しかしまったく合体感のない性交。まるで本サロだ。だが若いだけあって膣そのものの具合はよくなんとか射精にこぎつけた。

事後の余韻はない。念のためペニス周辺を丁寧に洗って部屋に戻ると女は先に出ていた 。もしや、と思いフロントに電話すると「出られました」という。慌てて財布を確認すると異常はなく、カメラのフィルムもそのままだった。だがテーブルに置いたはずの腕時計がなくなっていた。

それは「ウォルサム・リンカン」という時計で、その10年ほど前、生命保険会社に勤務していたときに、成績優秀者として表彰された時の記念品だった。1回質屋に入れた時は1万5千円くらいだったから、定価は4,5万だろう。手巻きで薄くパテックフィリップのような外観で、今だったらプレミアム物だ。腕にぴったり張りついて使い心地はよく、気にいっていた。しかし、顔写真を撮らせておいて泥棒とは?。むろんそんなことは記事にできず「蕨でつかまえたロリコンギャル」として紹介した。

3年前に他界した父の形見であるカルティエ・タンクとロレックス・デイトジャストを始めとして、オイスターケースを使ったチュードルサブマリーナ。裏表スケルトンのグリシン。リサイクルショップで買いたたいたK18のダンヒル。あと近くの時計屋で見つけた新品同様のラドー・ゴールデンホース(本クロコストラップ)など時計にはシブく凝っているつもりだが、テレクラに行く時はフリマで千円で買ったスワッチをつけている。

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