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渋谷駅から、センター街を突き抜けて「博多天神」ほかのラーメン店が並ぶ通りは ちょっとした風俗ストリートだったりする。その一角に「A&Vガールズ」の看板は 堂々と置かれている。マンション型ではなく店舗型の店は、特に渋谷の場合、入るの に勇気を要する。いたる所に若者が彷徨いているからだ。実際、センター街ど真ん中 にある「エデンの園」に入店する際、となりにある人気回転寿司屋で並んでいるヤン グ・カップルに、
「プッ! アイツ、今からフーゾク行くんだぜ」
と、指さされたこともあるし、宇田川警察そばのソープ「角海老」や、道玄坂はず れの「乙姫マット御殿」なんかは、その前で立ち止まることさえも恥ずかしい。これ らの店と比べたら「A&Vガールズ」は、他の業種も混在する雑居ビルの中なので、 人目を忍んで入りやすい。まずは合格である。自意識過剰気味な性格である僕にとっ て、こういう意味で「入りやすいか否か」というのはかなり重要なポイントなのだ。
エレベーターの扉が開くと、受付はいきなりある。決してゆったりとした、という 感じではなく、清潔感溢れる、といった感じでもない。受付前のチンケな丸イスに座 らされ、透明のプラチックでコーティングされた女のコの写真からどのコがいいかを 選ばされる(モチロン、「どのコでもいい」というのも可)。この日OKなコは3人。
一人は日本調の顔立ちのスケベ娘、もう一人はちょっとギャル系の面影を残すサド娘、 そして最後の一人は容姿だけでは一番可愛かったが、2時間待ち。待つのは絶対にイ ヤだったので選択肢は2人に絞られる。いや〜、かなり迷っちゃいましたよ。外見だ けから考えると、僕はチョイ黒のギャル系に目がない。店側がうたう「スケベ娘」っ てえのもイマイチあてにならないし(たいがいの風俗店は、痴女的なアグレッシブさ
を持つ女のコのことを「スケベ」と売り出すことが多い。これって実はプレイからウ エットな部分を排除してしまうパターンも多々あったりすると思うのだが、どうだろ う?)、Bカップフェチの僕としては、彼女の80後半のバストサイズも引っかかると いえば引っかかる。でも、最終的に僕は、このコ「アゲハちゃん」を写真指名した。
ギャル系の「サドっコ」というのが気に入らなかったのだ。僕は風俗でもなるべく普 通のSEXに近いプレイをしたいのである。俗に言うところの「恋人プレイ」。「虐 められる」といった非日常を味わいたいのなら、SMクラブにでも乱交パーティにで も行けばよい。
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