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風俗情報

 「新しモノ好き」(5)-3

 正直言って場所はわかりにくい。電話で何度も聞いて到着。3軒のラブホに囲まれた細長い雑居ビルの一角に受付がポツリ、といった感じ。

 浅い日焼けの、愛想の良いアンチャンが朗らかに迎えてくれる。

 飛び込みゆえに目的の女のコはいない。だったらデリヘルでもいいなねえかってことになるんだが、やはり写真確認ができるというのはデカい。この時点で、イイコに当たる確率はハコ型の風俗と同じになるのだ。

 浅黒なアンチャンが、今日可能なコの写真を7人ほどピックアップしてくれる。さすが「高級志向」を打ち出しているだけあって、「大外れ」なのは一人もいない。しかし、正直なところ「このコは凄い!」といった超上玉もいないといった印象。どのコを指名してもそれなりに楽しめる程度の高揚感だった。数時間待って……、というのもおっくうだったので(「数時間待ってまで……」という表現のほうが正しかったかも?)「すぐにイケるコ」を要求すると、アンチャンが差し出す写真は3枚になった。7人の中でも特に地味系なのが3人。消極的な意味でどれを選ぶかが難しい。あまりあてにはならないが、アンチャンに聞いてみる。

「どのコがオススメなの?」

 すると、迷わず彼は一人のコの写真を僕の手前にずいと差し出した。

「このコ、性格もよくて最高ですよ! お客様の評判もいいですしね」

 リリちゃん24歳。東京都出身。乙女座のO型で、得意技は「素股」ということだ(後にホームページで調べたデータ。ちなみに彼女、「人気GAL」のコーナーにランクインされていた)。

 僕の前に客が入っていなかったらしく、店前から一緒にホテルに入れることになった。

 店が入っている雑居ビルの隣りにある収容数2台くらいの小さな路上パーキングで待ち合わせ。すぐ隣りにホテルが3軒ほど密集している。デート気分を味わうにはあまりに近距離すぎる。さらにこの3軒、値段にランクがあり、一番安い店では3千円で二時間をキープできる。当然、ここでの散財はバカらしいので一番安いホテルに入る予定だ。

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