野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

 『新宿西口』(3)

 「こちらへどうぞ」

女の子は、僕の手を引いて階段をあがって二階へ。案内された個室は6畳ほどで、半分が白いタイル張りの風呂スペース。いちおうスケベ椅子なども置かれている。部屋の片隅には、ここがソープであることを主張するかのように、サウナ器らしきものが置かれているが、上に布がかけられ物置台と化していた。

レトロムード爆発の店内。階段を昇ると個室がある。

 「いやぁ、こんなに若くて可愛い女の子が出てきたんでびっくりしたよ。おばちゃんが出てくるの覚悟してたから」

素直な感想を言うと、女の子は弾けるように笑った。人懐っこく、明るい子だ。彼女はRちゃん。21歳。この店には三日前に入ったばかりだという。

 真っ赤なハッピ風の上着と、ぴったりしたワンピース、そして大きくて野暮ったい下着。お店から支給されたらしい制服を脱いでいくRちゃん。ちょいとお腹のあたりに肉がつきすぎの感もあるが、デブ寸前のムチムチといった感じで、おいしそうなボディ。

昔の団地のようなコンパクトな浴槽。サウナ器はすでに生きる屍。

 僕もハダカになり、スケベ椅子に座って体を洗ってもらう。このシャワーがまた強烈だった。お湯の蛇口と水の蛇口を二股のゴムホースでつないで混ぜ合わせて、温度を調節しているのだ。

[前のページへ] [安田理央TOPへ] [次のページへ] 


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.