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風俗情報

 『池袋北口』(2)


「中で女の子に2万円払ってください」
と言われる。総額2万円か。15年前はこちらも2万円を少しオーバーだったような気がするのだが。
 いくぶん古めかしくも、掃除の行き届いた店内。やたらと店員が多い。
 夕方6時という時刻だが、待合室には既に2人の先客がいた。店員に飲み物を聞かれたので麦茶をもらう。テーブルにはアメが山盛りになった籠が置かれている。その横には黒いビキニをつけた女性のカード。このビキニ部分は指を押し付けて温度を高くすると透明になる仕組みだ。Kチェーンのロゴも入っているので、サービスのつもりなのだろう。こういうベタなセンスって嫌いじゃないので一枚もらっておく。
 10分ほど待たされて、呼ばれる。

「19番の番号札をお持ちの方」

案内されたエレベータ^の中には、黒いワンピース姿の女性がひざまずいて待っている。

「Mさんでご案内です。ごゆっくりお楽しみください」

「Mです。よろしくお願いします」

Mちゃんが顔を上げてニッコリ。
 うむむ、太い。ぽっちゃりという線を越えてしまっている。まぁ、仕方がないか。ニコニコしていて性格はよさそうだし。年齢は20代半ばくらいか?

 エレベーターで6階へ。個室は、都内にしては、まぁまぁの広さ。6畳以上はあるだろう。バスエリアにはマットが立てかけてある。確か15年前には、マットはなく、ベッドでローションプレイをしたはずだが。15年の歳月はサービスを色々と変えたのか。単純に僕の記憶が違っているのかもしれないけど。何しろ15年前のことだから。
 
「暑いわね〜」
といった差し障り無い世間話をしながら、浴槽にお湯をため、そしてお互い服を脱
ぐ。ヌードになったMちゃん、胸もかなり大きいが、腹もかなり出ている。ま、ルックスについてはあきらめよう。

 店内に入り、事前に風俗誌から切り抜いてきた割引券を提示すると入浴料は免除。

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