野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

 カップル喫茶(5)

 俺の席の隣は60代の紳士と派手なキャバクラ嬢らしい20代の女がいる。その対面に30代の自営業らしい男性と事務員らしい20代のめがねをかけた女がいた。このカップルは事務員風の女のブラウスがはだけで、下着が見えていた。女が股を広げて前の紳士たちカップルをさかんに挑発しているようだ。その奥では40代の営業マンが30代の女にフェラチオをしてもらっているみたいだ。俺の手前には好色そうな脂ぎった40代の中年男性が座っている。連れてきている女は40代の地味な中年女でスウエットにジー
ンズと普段着だ。夫婦かもしれない。
「ははん、全員が素人だな。セミプロを同伴しているのは俺だけか」
 やがてアイカワが席に着いた。化粧室で濃いめの香水を首すじにでもかけたみたいで、俺の横に並んだとたんにプーンときつい動物のような匂いがした。
 軽くビールで乾杯をしてからアイカワの耳元でささいた。
「すごいね、みんな。フェラしているのもいるしぃ」
「フフフ」
 先程の事務員風の女はパンティーに男の指を入れられて愛撫している。女は感じているのか、しきりにクネクネと腰を揺らして身もだえている。その様子を60代の紳士のカップルが覗いていた。距離は膝と膝が触れるか触れないかの近さである。
 女の息づかいは激しく、俺のところまでも届いてきそう。
「俺たちも負けずに」
 アイカワの細い肩に手をかけて、顔を引き寄せるると唇を重ね合わした。
 舌と舌をからませるディープキスはしてくれなかったが、それでも酸味のきいた唾液が俺の口の中で広がった。肩から手を胸元にもってゆくと、こぶりなバストとブラジャーのごつごつしたワイヤーが手のひらに感じられた。
「パンツを脱いでよ」
「えっ」
「早く」
「…ハイ」
 蚊が鳴くような小さな声で答えて、アイカワは素直に腰を浮かせて白いレースのパンティを膝まで下げた。白い柔肌の太ももに小さくパンティが丸まっている。
 なんかエロ本みたいで卑猥だ。汗と陰部の匂いが混じった家畜の動物的な匂いがしそうである。俺は小さくつぼまっている股間にゆっくりと手を伸ばして指先で女性器を味わってみようした。指はナメクジがはうように、ゆっくりと進んだ。

[前のページへ] [毒島平八TOPへ] [次のページへ]


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.