アイカワ陰毛はシャワーを浴びた後みたいに水分が飛んでいた。直毛できれいに生えそろって伸び濃さは普通。俺は大陰唇に当たる部分を指先で左右に動かしながら、こすった。そして奥までスッポリと入れようとしたが、股がつぼんでいて入り口でモグ
モグとさせるだけ、ゴムまりに似た弾力に少しだけ愛液のヌメリが指に伝わってきた。
アイカワは戸惑いと羞恥に耐え、アエギ声わ出さないようにしていた。が、上気したピナクの頬を見るかぎりでは痴態を見せるのは時間の問題であった。指に圧力をかけ膣壁をさすると、アイカワはピクッと体を跳ねあげて膝頭をよじる仕種をする。
少しづつではあるが、つつましやかさを保っていたアイカワの体は解放されていった。
少しの乱れを恥るように背中をくの字に曲げ軽く抵抗を試みた。
俺はアイカワの丸い肩口にアゴを乗せて耳元でささやいた。
「感じてきたの? いい匂いがしてきたよ」
「…」
「こうしていると、落ち着くでしょう」
「…」
そして唾液でアイカワの体を濡らさないように注意し、肩の肩甲骨のラインにそって舌先をはわせた。その瞬間に皮膚と皮膚がぞくぞくと泡立ち全身が熱くなってきた。
突然にアイカワは俺の手首を強い力でつかむと、自らの胸元に押し付けて円を描いた。
「アン、アン、アン、」
「ど、どうした」
「アン、アン、アアン」
何を聞いても答えてはくれない。本気なのか演技なのか、ひとりで絶頂に昇り詰めていた。アイカワの細い折れそうなアバラ骨が俺の腕に何度となく当たった。
この女、どうやら背中が性感帯らしい。女はさらに体を揺すった。
このまま、ペニスをぶちこんでやりたい。が、挿入不可の約束がある。アイカワのうなじから背中にかけて、うっすらと玉の汗が吹き出ていた。膣口の収縮はかなり激しく、つぼんだり開いたりしていた。ここで何やら不穏な視線を感じた。
なんと好色な中年男が目をギラギラさせて俺たちの様子を伺っているではないか。
同伴の地味な奥さんらしい女のことはソッポをむけて。
「あれ、あれ」
「どうしたの」
アイカワが聞く。
ヒヒヒ。どうしたの、もう止めるの。公園の覗き似るこの男はそう言っているようである。手を伸ばせば顔が触れられる距離に男がいつの間にか移動をしていた。
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