ラブホテルはこのマンションから徒歩1分にある。人妻は黒のタンクトップの上に白のジャケットを羽織った。下はジーンズをはいている。30代とみたがウェストはキユッとしておりヒップも片手で隠れるほどの大きさ。
「さっきに、カラオケって言ったでしょ」
一緒に歩きながら聞いてきた。
「言ったけど、何?」
「あたし、ゲーッて思っちゃった。カラオケかよ。全然、もらえないじゃん」
この色っぽい顔して、すごいことを言うな人妻。ほとんど稼ぎのことしか頭にはないみたいだ。折り目の正しい気品のある人妻が、他の男性に体を許して崩れてゆく。その過程が楽しみなのに。官能小説のようにはいかないものだ。
公園のそばのラブホテルはこじんまりとして派手なケバケバしさはなかった。休憩で5000円。部屋は3/1ほど埋まっていた。俺は3Fのごく普通の部屋をリザーブした。
ラブホテルの一室はこじんまりとして清潔感が漂っていた。すぐに人妻(仮名エリ33歳)は壁ぎわのソファに服を脱ぎ始めた。タンクトップを脱ぐと黒のブラジャーが見え白い肌と対照的だ。ジーンズも脱ぎソファ上にたたむとバスタオルを手に取りスタイルのいい体に巻いた。ブラジャーと黒のパンティーをスルスルと脱ぎ小さく丸めて服の側に置いた。エリは先にバスタブに行き、お湯かげんを確かめているようだ。
「お風呂はいいでしょー? それとも入るー?」
奥から声が聞こえてきた。俺はパンツ1枚になりながら「シャワーだけでいいよー」
と答えた。初めて見知らぬ男性とラブホテルに入った時からエリは怯えた様子はなく落ち着いていた。それはバスダブでシャワーを浴びている時も変わらなかった。
全裸のエリをあらためて見ると、年齢の割りにはウエストにたるみがなく乳房もタレておらず、さほど大きくはないが弾力があり確かな手ごたえがある。
「よく、こういう遊びはするんですか?」
エリが俺の体を洗いながら質問する。
シャワーの湯気で、体が火照ってきている。
目線をエリの下腹部に目をやれば、秘毛はさして濃くなく細くたまご型に生えていた。
「たまに遊びたくなったら」
「ウフフっ」
意味ありげにエリが微笑。
[前のページへ] [毒島平八TOPへ] [次のページへ]
Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.