男、毒島平八、42歳。優しいだけのセックスだけではもの足りない。猛獣がおたけび狂うがごとく自分の都合で挑み、果ててしまう若さが残っている。
　これで不満を抱く女性がいるかもしれない。だか…。
俺は力まかせに、大きなひと突きをこの人妻にくらわせた。
「うっ!」
エリは眉間にシワをよせて苦痛と歓喜に喘いだ顔を見せた。
やはり20代の若い女とは違うな。こんな力まかせな直線的な突きに感じてしまうとは。
　それとも、この人妻。欲求不満が溜っているのか?
「あん、ああん、あんそこ。当たりところがいい」
　この大きなアエギ声が上がり俺の背中に手を回してギュッと抱き締めた瞬間。俺はどん欲なオスとなり精力的に腰を動かした。
　しかし、俺はこの人妻をメチャクチャにすべく勇んでみたが、気がつくとひたすら尽くすだけの男となり果てている。昇りつめて、さらに昇りつめてを何回も繰り返すエリ。もともとホリの深い顔立ちではない。目も鼻も口もこじんまりとまとまっている。
　その甘い顔が苦しみに悶えるように、ときには泣き顔にも見えるように百面相になる。

　ときに耳元に熱い吐息をかけ、ほっそりとしたうなじに舌を這わせた。唇を重ねたが、ねっとりと舌をからませるわけでなく俺がひとりで口の中を動かしているだけ。「うっ、…いきそう」下つきの膣口に斜めにペニスが挿入されているから、圧迫感が締めつけとなっている。
　この快感に射精しそうだった。ここで、挿入したまま、一息を入れた。
「ハア、ハア、ハア」
俺は息が荒くなり、エリの顔も紅潮している。
「すごいね、乱れて」
「せっかくだから、楽しいまなきゃ。損でしょ」
　いまの2人をおおっている静寂は無限の性がみたらしているものだった。
「…おっ」
　ときおりドクドクとエリの心臓の鼓動に合わせるように膣内のペニスをキュキュと締め付けた。
「さっき、一度、イッたの。なんか下がくすぐったい」
「こうか?」
　俺はいじわるく、結合している部分を恥骨にクリグリとこすった。
こうするとクリトリスも刺激される。

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