出会い喫茶(軟派部屋) Date: 2003-04-07 (Mon) 
(1)出会い喫茶(軟派部屋)

 携帯電話の出会い系サイトなど出会い風俗は盛んだが、“出会い喫茶”は関西で2年ほど前に誕生し、首都圏でも最近、徐々に店の数を増やしている。“出会い喫茶”は「コンビニカフェ」「ナンパ部屋」など、その呼び名はさまざま。現在、その実態はどうなっているのだろう? どんな女のコとどんな出会いが可能なのか? 潜入取材を敢行。その一部始終をここにご報告しよう。
 まずは夕刊紙をチェック。ここには地下風俗のほとんどのジャンルが載っているといっていい。あった、あった。「コンビニカフェ〈T〉」という店が広告を載せていた。◇男と女の会員制コンビニカフェ。貴方からのお誘いを待っているステキな女性たちが目の前に! プロフィールも参考にご指名を。お話の後はお二人だけのラブラブデート。恋人・不倫・大人の関係・ワリキリといった出会いがそこに…。
◇20〜35歳の女性1日約30人◇女性会員500名以上
◇高速ネットも使い放題
◇入店料3千円時間制限ナシ◇入会金1万円◇営12〜23時◇恵比寿駅西口徒歩2分
 さっそく、店に電話をかけてシステムなどを確認。初回入会金1万円(永久会員)と入店料3千円(営業時間内出入り自由)のほかに、気に入った女のコとの別室での会話が15分2千円、外出する場合はさらに連れ出し料として3千円がかかるという。女性会員は女性誌やティッシュ配りなどで募集をかけているらしい。「女性は間近で見ていただけますよ。気になる子がおられましたら、スタッフにお声をかけて下さい。紹介させていただきます」
「女のコの年令は?」
「20代が多いですね。OL、学生といろんなタイプの方がいます。昼間は主婦の方が多いですね。恵比寿という場所柄、渋谷より落ち着いた女性が多いようです」
 ほほぅ、ちょっとアダルトなイイ女に出会えるってわけか? さっそくスーツに着替え、恵比寿へ向かう。
 恵比寿駅に着いたのは午後2時半ごろ。すぐ近くの分かりやすいところに目的のビルがそびえたっていた。「インターネットクラブ〈B〉」の看板。あれ? コンビニカフェって名前じゃないんだ。
 ビルの6階へ。店内は明るく清潔感があり好印象。どっからどう見ても怪しさのかけらもない。
 女のコはすでに6人。男性フロアと向かい合う女性フロアとの間には一応仕切りがあるのだが、仕切りといっても机の上に立てられたスリガラス。高さは座っている人の顔の部分がギリギリ隠れるほどの低さ。だから、立って見れば、女のコの姿をよ〜く見渡せれる。しかも、ちょうど目線の辺りはスリガラスになっていない。座っていても角度をずらせば、視線がバッチリ合っちゃうのだ。
 女のコはみなパソコン画面や雑誌に視線を落としているんだが、それでもやはりこちらを気にしているようで、さり気なくチラチラ視線を送ってくる。お互い、相手を値踏みするような感じ。ナンパの緊張感が漂っている。
 男はというとボク(記者)を含めてまだ3人。他の二人はスーツ姿のサラリーマン。これはチャンスか。
 まず入会金と入店料を支払い、空いている席に座る。フロア中央の仕切りそばの席からだと女のコの姿がよく見える。来店した女のコのプロフィールすべてに目を通す。ネットサーフィン(のふり)をしながら、実物をじっくり品定め。
 ここで気に入ったコが見つかれば、そのコあてのメッセージカードを記入し、店員に手渡してもらうというシステムだ。これをターゲットにした女のコが読み、OKかNOの返事をするってわけ。OKなら、二人は別室の会話室へ。そこでトークを交わし、めでたく合意に到ればお出かけという運びに。つまり女のコを連れ出す場合、入会金のほかに計8千円を店側に支払うことになるのだ。お店が間に入ったシステマティックなナンパの場ってわけか。
 これらは男性が店側に支払う金額。女のコにはこれらのお金とは別に「交通費と身支度代」を支払わなければならない。女のコに渡すメッセージカードに記入する予算欄がその目安になる。店のスタッフに聞くと「大体3千円〜というのが普通ですね。といっても、2千円でも受けてくれるコもいますし、逆に5千円以上じゃないとダメというプライドの高いコもいますからね」
 女も男も出入り自由。好きな日に好きな時間に来て、かってに帰っていく。誰がいつ来るかは店側も分からない。 10冊にも及ぶプロフィール・ファイルには、すべて女のコのポラロイド写真付き。顔をバッチリ載せているコが多く、けっこう美人ぞろい。まあ、写真映りの良し悪しもあるだろうから、やはり実物をじっくり見て確かめてから誘いたいもの。
 職種も実にさまざま。コンパニオン、OL、学生、フリーター…。ファッション・ディレクターやインテリア・デザイナーなんてのもいる。
 午後4時半ごろ、女性が増えて8人に。30歳のOLをのぞき、みな20代。ちょっとオシャレなフツーのOLという感じのコばかり。「キミは何しに来たの?」って容姿のコも約1名いたが、みなお水っぽさやフーゾク嬢っぽさはない点では共通してる。
 初心者なので、まずは先客の出方を観察。30代後半とおぼしきサラリーマン氏がメッセージカードを書き始めた。それをスタッフが女のコのもとへ運ぶ。おっと、ボクがチェックを入れていたグラマー美女OLではないか。しまった、先を越されたか〜。 
 ところが、なぜかNG。店員がすぐに戻ってきてサラリーマン氏の耳元で「誠に申し訳ありませんが…」みたいなことをささやいていた。アッサリ断られることもあるのか…。
「カップル喫茶に行こう」とでも書いたんだろうか?
 今日はレベルが高い。しかも、男が少ないから競争率が低い。だが、真っ先に目をつけていた美女OLはサッサと帰ってしまった。しまった。ノンビリしすぎた。外が暗くなりだしたので気合いを入れ直す。
 厳選した結果、美容師さんの友香里チャン(23歳、T153・B83・W59・H83)にアタックすることに。広末似の小柄なスレンダー美女。彼女の入会動機は遊び相手探し。注目の「援助交際について興味はある?」欄はズバリ「ある」。これはイケそうだゾ。彼女の男性のタイプは「落ち着いた・優しい・知的」とある。よし、その線でいこう。「お茶でも飲みませんか」とメッセージを記し、それをスタッフにことづける。すぐに返事が返ってくる。OKだって。よっしゃ! 2千円を店に払い、スタッフの案内で別室の会話ルームへ。そこにはすでに友香里チャンが待っていた。
「どうも、初めまして〜」ムフフ、実物も写真どおりでカワイイじゃないの。風俗嬢っぽさもないし。聞くと2週間前に入会したばかり。生まれも育ちも東京のコ。週1ぐらいの割合で来るのだという。「外に出ない?」と誘うと、あっさり「ええ」とニコッ。よっしゃ〜!
 連れ出し料を店に払い、外へ。近くの喫茶店に入って、まずは雑談。なごんできたところで、ズバリ、援交について聞くと「誰でもいいってわけじゃないよ」と友香里チャン。
「顔を見て話して、ダメな人は断ってるんです」
 で、ボクはどう? イイ?「ええ」とアッサリOK。
 エッチの値段交渉に入る。まずは友香里チャンの言い値を聞く。「3万かな」
うーん、これはキツイ。
「2〜2.5でもいいですよ」  われながらケチだが、ものはためしに「1.5はダメかな? 」と訊くと、笑顔で「いいですよ」と快くOKサイン。ラッキ〜。いいコだ〜。そのまま、近くのラブホヘ向かう。
 服を脱いで、浴室へ。洗いっこから。小ぶりだが張りのあるオッパイがたまんない。ボクの下半チンも念入りに洗ってくれ、もうやる気マンマン。
 ベッドインしてお互いぺろぺろ69。オマンコも小ぶりで無味無臭で色素沈着も全く無く、入るのかなと思ってしまったが、丹念にビラビラを吸うとドロドロと酸っぱい液が出てきた。彼女も唾をいっぱい垂らして、裏スジや袋まで舐めてくれて溶けそうだ。ボクのペニスが怒張したところで、いよいよゴムつけてクリをつまみながら、ゆっくりとインサートだ。中はちょっときついがペニスはすんなりとくわえ込まれた。前に後ろに腰を振ってみる。 「あ〜ん、あ〜ん」とリズミカルなあえぎ声をバックにバコバコ。切ない顔が可愛くて早くも射精の兆しが。もう、おしまいだ。頑張ったものの、あえなくドッピューン! 溜まってたモノを一気に大放出。
 終わった後は情報収集。他の女のコのことを聞く。
「悪いヤツがいるみたいよ」と友香里チャン。外出の際にもらえるお金を目当てに、とりあえずの外出にだけOKして、ホテルとかへは絶対行かないズルいコもいるんだと。喫茶店だけ行っては、また店に戻り、また別の男性と外出し…というのを繰り返す。
「私は違うよー。今日はもうあそこには戻らないわ」
 友香里チャンは風俗経験はゼロ。「だって、相手を選べないじゃないですか」
 カレはいるの? 
「うん。いますよ。会社の同僚。でもね、イマイチわからないの、2人の関係が。カレ、素っ気なくて。だからツマンナくって…」
 彼女の場合、とりあえず会話まではOKするという。
「だって会ってみないことには分からないでしょ」
 別れ際、友香里チャンのメールアドレスをゲット。ウシシ、次からはプライベートで楽しみますかナ。
 夜8時前、再び「B」に戻る。女性は7人。顔ぶれが一新していた。男性は4人。30代が2人、40、50代の中年が2人。次々と交渉が進み、カップルになった男女が立ち去って行く。
 9時半の時点で部屋に残っている女のコは2人、男はボクだけ。どちらもカワイイ。両方お持ち帰りしたいところだが、懐を考えるとそうもいかぬ。しばし迷っていると、10時になったところで、2人が連れ立ってお帰りに。あちゃ〜、タイミングを外しちまった。
 もう店にいる理由はなくなったのだが、店の男性スタッフは貴重な情報源。今日来ていた女のコについていろいろ聞いてみる。よく来るコや落としやすさなどを聞き出す。 次はあえて落としにくそうなコにアタックして、じっくり口説いてみるってのもイイなと思う。
 取材であることを忘れ、出会い喫茶にハマりつつあるボクであった。




(2)ナンパ部屋「S」


 あの西川口にナンパ部屋がある。アポをとって西川口「ナンパルーム/S」を潜入取材。
 西口を降り、歩いて1分もかからない。西川口といえば、いわずと知れた過激な風俗街。駅東西の出口には個室サロンから性感ヘルス、ソープまで風俗店が軒を連ねている。
 この店のウリは「素人の女のコとの出会いの場」の提供。恵比寿の「B」と大きく違う点は、最初は「男が受け身」だということ。
 入店した男性はまず、メッセージカードに女の子へ向けて、自分の性格や来店目的、理想のタイプやメッセージなどを書く。そして、個室に入って待機。
 そのメッセージを女のコが見る。女のコが気に入れば、そのメッセージを書いた男性会員の待つ個室に入ってトークタイムってわけ。ここまでは男性は受け身なのだ。もっとも、後の展開は、男の口説き次第。
 入ってきた女のコが気に入らなければ「代えてください」とチェンジするのもOK。逆に、女のコの方が相手の男性を気に入らなければ「さよならー」と退室できる。まさに、男と女の自由恋愛の場ってわけ。
「西川口ってけっこうナンパの確率が高いですよ」と店長。場所柄、オープンなコが多いのか。女のコは口コミやスカウトで集めている。
「我々もね、実際にこの店を始めてから分かったことなんですが、彼氏のいない女のコって意外と多いんですよね」(前出店長)。
「昼間は主婦が多いですね。旦那さんにかまってもらえない奥様ですね」
「夕方は学生さん、大学生が多いですね。あまり大きな声では言えないんですがね、六大学のひとつに通っているコもいるんですよ」
 日に少なくとも10人、多いと20人以上の女性会員が出入りする。オープンして一カ月で女性会員数は50人を超える。
「みな、面接をしてチェックをした上で入会してもらっています。礼儀正しい言葉遣いを知らないコは×ですね。品がないコはお断りしているんです。風俗嬢はいません」
 店内は、壁の仕切りが低く(外からのぞけるほど)、明るいので、女のコも安心して来れる。
「口説くのがおもしろいんです。可愛いコが多くて、私が口説きたいくらいですよ」
で、裕香チャン(20歳、T158cm・B84・W58・H83)とコンタクトがとれた。彼女は友達の紹介で入会。このナンパ部屋には友達が3人いるという。カラオケ店員で「ヒマな時に来てるんです」。頻度は週に1、2回ほど。
「カレがいないので、彼氏探し。あと、ヒマつぶしに」
 いつも大体1時間ほど喋って友達になるパターンだとか。「カレはまじめな人がいいナ」だって。これまでここで会った男性を聞くと、サラリーマンがほとんど。学生はあまりいないという。年齢は20代〜50代とけっこう幅広い。 「まだ外に行ったことはないの」という彼女。これは落としがいがあるゾ。
 「B」はOL系が多いが、ここは学生が多い。「B」とはまた違った出会いが楽しめそうだ。
■ ナンパルーム「S」入会金5千円。入場料60分3千円〜。
(*増刊週刊実話より)

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