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風俗情報

 歌舞伎町ヘルス「G1」(3)

「それでいいです」と、私がいうと、「料金は30分9500円になります。それでは、9時にはお戻りになってください」と、外出カードのようなものを店員が書いている。受付でオカネを払いながら後ろのボードを見ると、女の子の下にベタベタと外出カードが貼ってある。
 自分が指名した小百合ちゃんにも3枚〜4枚ほど、ほかの子にも1枚、2枚とベタベタ貼ってある。朝の8時からこの盛況ぶり。やっぱりタダごとではない。
「いってらっしゃいませ」
 元気に店員に送りだされるのはいいけど、どこで時間を潰そう……朝の8時じゃ、マックぐらいしか開いてない。スポーツ紙を読みながら、遅々として進まない時計を気にしつつ、ようやく1時間が経過した。いよいよか、と高鳴る胸の鼓動を感じならが早足に店に戻り、9時5分前に到着。
「おかえりなさいませ。お客さんお戻りです」
 と、相変わらず威勢のいい店員さんに、外出カードを渡して待合室へ。
 中には5、6人の先客がいた。グルリと中を見渡すと、チェーン店の案内がある。ソープランドがグループとしてあるようだ。これはいよいよ「噂」が「確信」へと変わっていく。さらに、女の子の月刊指名ランキングが張り出されている。しかも、希望の方にはコピーをくれるという。「本番可能」という先入観があるからか、どれもが、「それ」を誘っているように見える。武者震いと何が起こるか分からないという不安感から心臓の鼓動がハッキリ聞き取れるぐらい大きく鳴り、足がガタガタ震えてくる。新聞も上の空で目だけが慌ただしくキョロキョロとしている。待つこと15分。
「5番の小百合さんご指名のお客様」と、店員が待合室の中に入ってくる。いよいよ、自分の番だ。「あちらです」と、店員に促され入れ口のほうに2歩進むと、胸元だけゴールドの生地になっている黒のシースルーのキャミソール姿の小百合ちゃんが立っていた。写真よりも実物のほうが可愛いく、またAV女優に似ているような雰囲気もある。

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