野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

 哀愁の売女巡り・テレクラフリークス女(3)

「小岩と新小岩と船橋のテレクラに朝から電話してて、一万円にまけろとか。五千円にしろとか、そんな人ばかりだった。初めてテレクラしたのは千葉なのね。友達がお金くれるよ、って言ってたから。初めてで四万円もらっちゃったから、ハマっちゃったのね」

 四万円で売れたことがある思い出が、唯一の自慢だった。電話では「援交は五回しかない」と言ってたはずだが、日常的に援交をしてるようだった。話していくうちに所々に分裂が見えてくる。「割り切った付き合い」とは売春してる自分と本当の自分の割り切り。モンスターだって人間、見知らぬ男とすぐにセックスしてしまうユルイ自分に葛藤があるのだろう。十五万程度の販売員の給料だけでは、生活で精一杯。千葉や本八幡を拠点にしているアマチュアバンドの追っかけをするのが彼女の唯一の生きる拠り所であり、ライブハウス代や打ち上げ代を売春で稼いでるようだった。生まれは高知の農村部、ライブハウスから超えることは農村から上京して以来経験がなく、ホンの電車で三十分の渋谷や新宿には殆ど行ったことがない。狭いアマチュアバンド村の生活を我が物顔で語るアユミは、なんとも言えない哀愁であった。

「うち、三ヶ月前に結婚するはずだったんだけど、ダメになったの。親にも会って結納もして、式場も決まってたんだけど、全部ダメになった。彼はバンドのギターの人だったんだけど、私の妹分だった女の子とヤッちゃったのね。その妹分は私が彼と婚約してること知らなくて、悪気はなかったの。変な三角関係みたいになって、その子自殺しちゃって……。妹分が死んじゃって、彼の結婚もダメになって、寂しくて狂いそうになって。それからかな、テレクラ始めたの。お金欲しいってのもあるけど、目的はそれだけじゃないような気がする」

 アユミから「一緒に風呂に入ろう」と誘わた。お腹が力士のように膨らみ、肉だらけで陰毛が股間中に氾濫してる凄まじいスタイルだった。股間を念入りに洗っていたアユミが入ってくると、殆どのお湯がなくなっていく。股間に手を伸ばすと肉が何重にも重なっていて、オレの指ではワレメまで届かない。そして「生でいいよ」というから、生でハメた。淡々としたセックスだった。

 [前のページへ] 中村淳彦TOPへ] [次のページへ] 


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.