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風俗情報

 出会い喫茶 軟派部屋 (2)

 女のコはすでに6人。男性フロアと向かい合う女性フロアとの間には一応仕切りがあるのだが、仕切りといっても机の上に立てられたスリガラス。高さは座っている人の顔の部分がギリギリ隠れるほどの低さ。だから、立って見れば、女のコの姿をよ〜く見渡せれる。しかも、ちょうど目線の辺りはスリガラスになっていない。座っていても角度をずらせば、視線がバッチリ合っちゃうのだ。
 女のコはみなパソコン画面や雑誌に視線を落としているんだが、それでもやはりこちらを気にしているようで、さり気なくチラチラ視線を送ってくる。お互い、相手を値踏みするような感じ。ナンパの緊張感が漂っている。
 男はというとボク(記者)を含めてまだ3人。他の二人はスーツ姿のサラリーマン。これはチャンスか。
 まず入会金と入店料を支払い、空いている席に座る。フロア中央の仕切りそばの席からだと女のコの姿がよく見える。来店した女のコのプロフィールすべてに目を通す。ネットサーフィン(のふり)をしながら、実物をじっくり品定め。
 ここで気に入ったコが見つかれば、そのコあてのメッセージカードを記入し、店員に手渡してもらうというシステムだ。これをターゲットにした女のコが読み、OKかNOの返事をするってわけ。OKなら、二人は別室の会話室へ。そこでトークを交わし、めでたく合意に到ればお出かけという運びに。つまり女のコを連れ出す場合、入会金のほかに計8千円を店側に支払うことになるのだ。お店が間に入ったシステマティックなナンパの場ってわけか。
 これらは男性が店側に支払う金額。女のコにはこれらのお金とは別に「交通費と身支度代」を支払わなければならない。女のコに渡すメッセージカードに記入する予算欄がその目安になる。店のスタッフに聞くと「大体3千円〜というのが普通ですね。といっても、2千円でも受けてくれるコもいますし、逆に5千円以上じゃないとダメというプライドの高いコもいますからね」
 女も男も出入り自由。好きな日に好きな時間に来て、かってに帰っていく。誰がいつ来るかは店側も分からない。 10冊にも及ぶプロフィール・ファイルには、すべて女のコのポラロイド写真付き。顔をバッチリ載せているコが多く、けっこう美人ぞろい。まあ、写真映りの良し悪しもあるだろうから、やはり実物をじっくり見て確かめてから誘いたいもの。
 職種も実にさまざま。コンパニオン、OL、学生、フリーター…。ファッション・ディレクターやインテリア・デザイナーなんてのもいる。

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