■ テレクラ放浪記(10)-8 | Date: 2004-01-12 (Mon) |
カラオケ代をおごる約束で手ヌキでしてもらったことは数あるがフェラチオは未体験だった。とにかく早めに勝負しないと何がおこるかわからない。私は自分でズボンを下げて、ペニスを取り出し、おしぼりにアイコのコーラを少しかけてそれを拭いた。
「おじさん、頭いい」といってアイコは笑い、躊躇なく私のペニスを口に入れた。しばらく舐めたあと「びっくりしたあ。へんな女でしょ、アタシって。ごめんねエッチできなくて」といってまたキスをしてきた。
「先っぽがカリカリしてておいしい」「玉もいい?」といっぱしのピンクサロンの女のようなセリフをいう。だいぶ慣れているらしいが、それは言わずに「うまいよ。アイコちゃんのテクニック」といって誉めた。
「これしかできないから」といって目を細めるアイコ。私はアイコの尻をなでた。オムツを強引に開けて後ろから肛門と膣に触る。
はっきりとわかるくらい膣は熱かった。それに体液も私の指をぬらした。カラオケのモニター画面の光りに照らされたアイコの横顔は一心不乱でかわいかった。射精が近づいてくるのがわかる。
尻をつかむ私の手が強くなり、直前になった。ピンクサロンの女は射精直前の状態がわかるという。実際に、経験を積んだ女は射精寸前に口を離してオシボリに射精させるのがうまかった。「筋肉がピクピクしたあと、瞬間に止まるの。それから1秒ね」といって自慢していた女もいた。
アイコにはかわいそうだったが、口に射精したかった。
私はそのまま射精した。「わおー」といって彼女は口を離した。少し入ったようだが、すぐ吐き出すでもなく、ジーパンをあげ、セーターを急いで着てからコーラのコップを持って部屋を出ていった。
トイレにたった彼女はなかなか戻ってこない。と、アイコの携帯が着信した。
もしかして彼女の身を案じた急用かもしれない。私は慌てて女子トイレのドアをあけた。アイコは化粧直しをしていた。
携帯を渡すと「うん、わかった。もうじき帰る」と返事をしていた。「お母さんなの」という。まさか母親は男と会って、こんなことしているとは思ってもみないだろう。なんか悪いことをしているようで、ちょっと気がひけた。
アイコは部屋にもどってくると「心配ないって、平気だからあ」といい私の手を握った。「俺だけ遊んじゃって悪いと思って」というと「いいじゃん。出せたんだから。それにあたしも感じたから」と平然としていた。
うかつにも私は「いつもこんなことしてんの?」と聞いてしまった。「エッチも知らないで、体が硬くなったらつまんないじゃん。毎年暖かくなったら調子よくなるの。そしたらホントにエッチできるよ」とあくまで明るい口調に私は助けられた。
「だいじょふだよ。アイコってかわいいし。彼氏ができたら教えて」というと「ありがと。オジサンっていい人だね」といって投げキスのまねをした。
「みゆきのCDでも買って」といって私は3千円を渡すと「ああ、うれしくてラッキー」といって抱きついてきた。「近くまで送ろうか」と私はいったが「すぐそこだからいい」といい、アイコは一人で帰っていった。
家に帰ってフリーマーケットで買った家庭医学大全科で、教えてくれたアイコの病名の項目を読んだ。アイコのいったとおりだった。彼女は中枢神経系の病気だった。症状が繰り返すと、運動や感覚のマヒが進み、視力低下や失明の危険さえあると書いてあった。
その数週間後、アイコから電話があり「また会いたい」といわれた。「生理が終わったから安心してね」ということはセックスを意味している。私もしたいのはやまやまだ。だが最中に突発的な〈事故〉でもあったら、と思うと私は快諾できず、仕事を理由に断った。数回そんなやり取りがあったあと、アイコからの連絡は途絶えた。
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