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風俗情報

  テレクラ放浪記(2)-4 Date: 2003-04-17 (Thu) 
末森ケン  テレクラの概念がおぼろげながらわかったのは、翌週、初回のテレクラへ行った時だった。

その日は2人の女性と会えたが、30過ぎの女は私の薄い頭を見るなり「ごめんなさい」といって立ち去った。もう1人の若い女は余りにも不細工で太っていたので、お茶を飲んだあと別れた。

まだ時間があるので店に戻ると、責任者らしき男から「どうですか調子は」とたずねられ、私は久美子とナオコとのことを、セックスを除いて隠さず事実を話した。
「ビギナーズラックですね」といったあと「長くつきあう女性をお探しならキツいですね。女性は1回だけの遊びと割り切っていますから」とその男はいった。

 「こういうところで知り合って恋人同士になったり、結婚する人もいるって聞いたけど」と質問すると「週刊誌にはそんな記事がありましたけど、それはないでしょう。浮気女と浮気男ではね」。私は納得した。やはり交際相手を探す場所ではないのだ。それだったらお見合いパーティもあるし、都内だったらそのころ流行っていた“ねるとんパーティ”もある。あくまでいっときの情事のための出会いなのだ。なんて都合のいいシステムなのだ。私は彼の話に感動してしまった。

 それ以来、久美子とナオコのことは心の隅に置いておきながら、テレクラに通い始めた。だが、久美子なみの女とは会えなかった。

 それとは別にテレクラのシステムは自然と勉強した。
女性からの電話を一番早く取った客に自動的に繋がる方式を「早取り」といい、いったん店員が電話にでてから女性の希望する客に繋げる方式は「取り次ぎ」。その他にも部屋順に繋げる「順番制」もあり、そのシステムに合った会話が要求されることもわかった。女性からの電話を「コール」。会う約束のことを「アポ」というのはわかるとして、会う約束を反故にすることを「スッポカシ、またはスカ」。いたずらや冷やかしの電話は「イタ電」男の連絡先を教えておいて、後日女性からの連絡を待つことを「ブーメラン」。会った女性を口説いてセックスすることを「ゲット」などという業界用語も教えてもらった。

 意外だったのがテレクラは、いわゆるフーゾク業界の一部ではないことだった。その他会話の方法とアポの取り方など。行く度に新鮮だった。私はこの世界にハマりこんでいく自分が不思議ではなかった。スカされたり、ブーメランをしても連絡がなかったり、電話がこなくとも、その雰囲気に引き込まれていった。

 7月の終わりころになると、私はいっぱしのテレクラ通になった気分でテレクラに通っていた。

 退職金は入ったが、久美子とナオコからは相変わらず連絡がなく、週に2回は池袋のテレクラに通い、他の女を捕まえてその場のセックスを楽しむことに夢中になっていた。時間帯、曜日、天候によって女性からのコールに特徴があること、「援助交際」という素人売春の女性も時々出没すること、詐欺まがいの手口を使って男から金をだまし取る女に注意すること、そして個室にあったテレクラ情報ノートに書かれている女性のプロフィールや店員の話から、久美子のような〈一流〉の女はテレクラにかけてこないこと、などを自然に学んだ。

 私がテレクラレポートを書きはじめたのはその頃だった。べつに目的があったわけではなかった。
サラリーマンのころの私はその時の上司の影響もあって、どんな些細な事柄も紙に記録する癖がついていた。特に「言った、言わない」のトラブルがおこった時はその記録がたとえノートのはしっこでも有効に作用すること。これは裁判でも通用することを知った私はいつも胸ポケットにメモ用紙入れて、思いついたことや、商談相手の言ったことなどを書きとめた。それもあってテレクラに行く時はテレクラ専用の記録ノートをつくって持っていった。それは役にたった。

 私がテレクラに通いだしたのを知って、数人の友人はその情報を聞きたがった。しかし、細かく話をするには時間もかかり、同じことを他の友人にするのも、めんどくさかったのでノートに記したことを基に作成したレポートを、コピーして友人たちに送った。テレクラのシステムから始まり、各店の特徴、時間帯別コールの変化、実際体験した女とのやりとり、かかった費用、詐欺、タカリの実態、素人売春の要求額、その他思ったことを項目別に整理して書いた。9月ころにはそのレポートは50ページ近くになった。

 サンシャシンで会った、ともに19歳のフリーター二人組からは「5千円づつお小遣いくれれば、カラオケでキスしたり触ってもいいよ」といわれ、喫茶店で前金を払うと、トイレにいってくる、と二人で行ったきり戻ってこなかった。

 自称20歳のOLからは、部屋代が足りないので1万円を振り込んでくれたら会ってもいい、と要求され、人助けのついでに当然セックスもあることを期待して、振り込んだこともある。

 待ち合わせの場所に彼女はいなかった。振込票を手にして彼女の口座がある銀行の支店にいき、住所と電話番号を聞き出そうとしたが、当然断られた。これらの被害についてはテレクラの情報ノートに子細に書いた。

 だが、そんな女たちに混じって純粋に男を求めて電話をしてくる女も数多かったので、2回テレクラに行けば一人はゲットできた。
末森ケン  そのころには久美子とナオコを除いて8人の女をゲットしていた。テレクラでのやりとりの面白さに、スカやタカリ、そしてセックスまでいった女はもちろんのこと、印象に残った女のことはすべて、記録ノートとは別に市販の電話連絡帳をつかい、月日、時間、場所、女の簡単なプロフィール、ホテルへ行った場合は(契約)と印をつけ、かかった費用、肉体的特徴や性器の形状、体位や私の満足感まで記録した。

 ◯月×日(月) AM10:15 女子高生A子 17? なんとなくコールか パルコ1Fエスカレータ前アポ 紺ブレチェックスカート 身長150 並体型 丸顔 喫茶Tで茶(家出経験あり) カラオケ キス乳モミ フェラNG 手ヌキ テレ5000 茶2000 カラ1300 計8300円 キスうまい エッチなし70点。
この女子高生とは、喫茶店で2時間近く話をしたあとカラオケでペッティングしたあとピンクサロンのように手を使って満足させてくれた。

 夫婦喧嘩をしたあと池袋に出てきた30過ぎの主婦にはホテルを出たあと居酒屋に誘われ、さんざんグチを聞かされた。

○月×日(木)  PM2 主婦 30チョイ 化粧なし 池西口交番まえ 茶なし即ホテル誘い  ホテルときわ  ケンカでプイ H×2 正常とバック フェラ長い パイ小ヘア大 黒マン 茨城弁 テレ5000 ホテ4800 酒5280(酒強い) 75点。

 友達の家を転々と泊まり歩く20歳くらいのフーテン女には、昼飯とお茶をおごってあげホテルに連れ込んだ。

○月×日(金)雨  AM10 1本目コール即アポ ハラへった フロ入りたいコール 家出?フーテン 巣鴨キオスク ややデブ ニキビ顔 穴あきジーパン 布リュックメシカツドン 駅前ホテル パンツシミ 洗濯 寸胴カラダ Hサービスいい ケツナメうまい テレ5000 かつどん1680 茶945 ホテ5500 70点。

 体重80キロはある30歳くらいの主婦からは、ホテル代は割り勘で、なんでもしますから、といわれ、妙にサディスティックな気分になり、全身をしつこく舐めさせたあと、口に射精した。

○月×日(真夏日) 3時間コース 鳴り悪い 12:20 日暮里のバツイチ27歳 チョイぽちゃだけどいい?コール 駅東口パチンコ前 デブ 丸顔 なんでもするから帰らないでって 若さ買い 全身ナメ 足指アナルナメ くさマンデカマン 口射精 ホテ割りカン2500 白肌で50点 あと味悪し クソ!。

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