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  テレクラ放浪記(4)-3 Date: 2003-05-22 (Thu) 
 初めてSMプレイをしたのはこの年だった。

 相手の女性とはテレホンセックス、略してテレセ専用ツーショットで知り合った。テレクラにはテレセ、つまりテレホンセックス希望のコールもたまにはあった。「こんにちは」といっても挨拶を返すでもなく、小さな息づかいが聞こえてきたらコレだった。隣の個室に声がもれないように小さな声で「いまなにしてるの?」と質問するときまったように「アソコを触ってるの」と返事があった。

 ほとんどの女の声は震えていた。「俺もそうだよ。大きくなってきたよ」などいうと「大きいの舐めたい」とか、気のはやい女では「もう入れてえ、濡れてるの。ガマンできない」とまるでポルノ小説のようなセリフを平気で言っている。こっちもその気になって電話口で「ほら、うしろから入れてあげるから、オマンコ開いて見せて」などと言おうものなら「ああっ、太いの大好き、もっと奥へ入れて」と勝手に大声をだして、そのあとは「いっちゃう」と絶叫して電話が切れる。大多数がこのパターンだった。所要時間は約3分だった。

 そんなにヤリたいのだったら、男と会ってすればいいじゃないかと思ったが、女にも事情はあったようだ。その理由はかなり後になってわかった。

 テレセに付き合ってもいいが、個室では隣に聞こえて恥ずかしい。なんといってもテレクラに来てまでそんなことをするのは損だと思った。そんな時にあるツーショットを知った。

末森ケン ツーショットとは、別名〈自宅テレクラ〉といわれ、客はテレクラに来るまでもなく、ある一定の使用料を業者に前払いで払うか、あるいはテレクラで売っているプリペイドカードを購入して、自宅や勤務先からでも、そのカードに書いてある会員番号と暗唱番号をダイヤルすると、一定時間内であれば、そのツーショットに電話してきた女性と話せるシステムだ。コンピュータで処理しているらしく、電話するたびに自分の残り時間がアナウンスされ便利なシステムだった。

 ただ、女性と電話が繋がるまでの待ち時間もカウントされるので、1時間ぶんの持ち時間があってもコールがなければそれで終わりなので私としては何だか効率が悪いように思え、数回やっただけで終わっていた。さらに、ツーショットで繋がった女性はどちらかというと、単なる暇つぶしでしかないようなダラけた会話だった。それに十分ほど話すと突然電話が切れることが多かった。このことをある編集者にいうと、それはアルバイトを使ったヤラセで、そのアルバイト女性には十分単位でバイト料を払うので、時間がきたら切るのだ、と教えられた。それ以来ツーショットはやらなかった。

 そんな私もテレセにハマった時期がある。

 テレクラで客同士として知り合った若い男が、私が「ツーショはその場限りで会えませんね」といった言葉に対して「テレセツーショットで何人もの女と遊んだ」というのだ。
 それはテレセ専用ツーショットで、ある電話番号にかけるだけで、素人の女性とテレセが楽しめるらしい。その業者の指定した銀行口座に2週間ぶんの使用料として1万5千円を振り込み、そのあとで業者に電話をするとテレセ専用の電話番号を教えてくれるというシステムだった。二週間以内だったら時間無制限、というキャッチフレーズは魅力的だった。だまされたつもり彼に教わった業者に電話し、翌日指定された口座に金を振り込み、すぐに電話すると、振込の確認のためか、一時間ほどしてから再度電話をくれという。いうとおりに電話をすると都内の電話番号を教えてくれた。

 その翌日から二週間、私はテレセに狂った。

 女性への広告はどんな内容なのかわからなかったが、指定された電話番号にかすけると、ものの3分もしないうちに「相手の方におつなぎします」とアナウンスがあったあと「もしもし」と女性の声にかわった。テレクラと同じように挨拶から始め、お互いの自己紹介が終わると、必ずといっていいほど「ねえ、いま下着だけなの」などといわれテレセに誘われた。そのあとはお決まりのパーターンで、できるだけ露骨な表現で言えば言うほど相手の声は高まった。

末森ケン なにしろ相手の年齢をはじめ、顔も体つきさえわからない。最初は私も正直に年齢を言っていたが、若い女性には切られることが多かった。幸い私の声は甲高くて早口なので、20代半ばでもとおった。これで切られることはなくなり朝から思い切り楽しんだ。

 不思議なことに2週間のうちで30数人の女性とテレセをしたが同じ女性と繋がることはなかった。ということはヤラセ、つまりアルバイトなどを使っていないらしいことがわかった。夜はここにかける男が多いとみえ、繋がるのに時間がかかったが、午前中であれば1分もしないうちに相手がでた。

 私は晩酌が好きで、なお酒を飲むと女より食い気にはしる性癖があったので、昼間しか女に欲情しなかった。テレクラに行く時は午後5時で終了していた。これが幸いして、午前中であればこのテレセツーショットでは相手を選ぶことまでできた。

 さらに驚いたことには、テレセで繋がった女性に年齢や職業に関係なくマゾが多かったことだ。挨拶のあと「どんなセックスが好きなの?」と聞くと「ノーマルなセックス」と答える女性でも「いじめてあげようか」と努めて低い声でいうと「ほんとはそれのほうがいい」といっていた。言葉責め、つまり言葉でいじめられるのが快感らしく「ほうら、目隠ししたよ。パンツ脱いでこっちへお尻を向けて。なんだもう濡れてるじゃないか。そんなに俺のチンポ欲しいのか。このブタオンナ」などと罵ると「ごめんなさい。私は汚いブタです。ご主人様もっといじめてくださいといってた自称女子高生をはじめ、三分の二はマゾ指向の女だった。

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