■
テレクラ放浪記(4)-4 |
Date: 2003-05-22 (Thu) |
2週間目の日の午後にはその専用電話番号にかけても「現在は使われておりません」とNTTのアナウンスが聞こえるだけだった。また使用料を振り込み、業者に電話すると新しい番号を教えてくれた。そして同じような2週間が過ぎた。
ある暑い日の午前10時ころか、繋がった相手があまり乗り気でないようなので「じゃあね」といって電話を切ろうとすると「どちらにお住まいですか」と相手の女性がいった。それまでもテレセの女性を誘ったことがないわけではなかったが、たいがいそれをいうと電話は切れた。そんなイヤな気分を味わうならと思いキレイに別れていた。
住んでいる場所を聞かれたのは初めてだった。彼女の住まいは豊島区内でそう離れてはいなかった。「これからお会いできますか?」と唐突にいわれた。
その女性の希望は軽い言葉責めだったので、私は電話で「どこが感じるの?、ほらこっちにお尻向けなさい。解剖してあげるから」などといっていたのだが、それほど感じている声ではなく、私は別の女で射精するつもりだった。
「いいですよ、お食事でもしますか?」と軽く答えた。
さらに「俺はじつは30歳っていったけど、ホントは45歳なんだ」と正直にいった。これで切られるだろうと思ったが、その女性は意外なことをいった。
「落ちついていたから、それぐらいだと思っていました。私って年上の人が好きなんです」。事の発展に私はドキドキしていた。しかし、そんなおべんちゃらをいう女に限ってスカも多かったので、疑いは晴れなかった。
「約束破られるのは嫌だから、連絡先教えて?」と最後のセリフをいった。彼女は電話を切らなかった。
「そちらも教えてくれるなら」と交換条件をだされた。
私が自宅の電話番号をいって電話を切ると、すぐ彼女からかかってきた。こんなことは初めてだ。その電話を切り、教えてもらった番号にダイヤルした。果して彼女がでた。
私は編集者から譲ってもらった未使用のバイブをバッグに入れでかけた。
池袋の談話喫茶Tに現れたミドリは身長155センチくらいで肉がジーパンの腰と尻の部分からはみだしそうなデブに近い肉感的な女だった。想像していたより不細工な顔だちだったが、この女を思う存分いじめて楽しめる。と思えばアバタもエクボで、彼女のタレ目をスケベな女として思い込むことにした。都内の公立病院の看護婦をしているとだけ自己紹介したミドリのTシャツからは丸くて弾みのよさそうな巨大な胸のふくらみが感じられる。水を飲んだあと、彼女は小声でいった。
「解剖セットの話って本当ですか?」「ああ、あれは想像ですよ」と私は答えた。
マゾプレイ希望の女性に評判が良かったのが〈解剖ごっこ〉だった。
大きめなTシャツを頭からかぶってもらい、下半身だけを露出させ、四つんばいになった女性の尻を割り、カクテルに使うバースプーンやマドラーを女性の局部と肛門に入れながら、卑猥な言葉で責める場面を想定したテレセを希望すると、「ちょっと待ってね。Tシャツ着て、パンツを脱いでお尻を向けるのね」といってのってくる女がほとんどだった。
そして始まると「もっと解剖して」などといって嬉しがった。ミドリはこのプレイに興味をもったらしい。
「恥ずかしいけど、すごく感じましたよ、あれ」といったミドリの目はだらしなく欲情しているように見えた。
いけると感じた私は「あのプレイしてみますか?。東急ハンズにいけば売ってますよ」とミドリを攻撃した。ミドリは小さくうなづいた。
キッチン用品の売り場でステンレス製のクリームソーダスプーンと金色のマドラーを買い、そのあと生地売場で木綿の太いロープを二メートルばかり切ってもらった。キンカ堂に寄り、LLサイズのTシャツを選んでいると「ローションもあったほうが」といわれ、ドラッグストアでベビーローションも買った。私とミドリは北口のホテル街へ向かった。
ホテル街の入り口に来た時ミドリは私の手をつかんでいった。
「お願いがあるの。セックスはごめんなさい。そのかわり飲んであげる。それと浣腸とかアナルセックスはダメでえ」。私もそれより自分の考案したプレイを試したかった。
が、飲むのはいいとは?。看護婦にしてはあぶない女だと思った。
これ以来、今までに7人の看護婦と遊んだが、生セックスを希望したり平気で私の肛門を舐めたり、衛生観念のない女ばかりだった。
ホテルへ入ると女がいった。「お風呂に入ったほうがいいですか?」。
質問の意味がわからないでいると「この前会ったマニアの人が、風呂で洗わないほうがいいっていってたから」と平然といった。それも一興だがデブ女は臭いのが私の定説だ。「初めてだから」といって風呂をすすめた。ミドリに続いて私が風呂からでると、すでに女は膝まである黒のTシャツ姿だった。
私は買ったセットをテーブルに並べた。ふとミドリが窓を開けて「ラッキー」といった。ふつうは飾り窓なのだが、このホテルのは本当の窓で外の景色がみえる。「よその人にも見られてるって感じ、好き」といって全開にした。幸いに高いので実際には見られない。が、ミドリのこの一言が私を興奮させた。
私は用意していた言葉をいった。「お尻を見せて」。
ミドリは窓際のソファに私に尻を向けて「恥ずかしい」とだけいった。そして「誰かに見られているといいな」と独り言をいう。露出狂でもあるらしい。
ミドリは薄い生地の下着をはいていた。それを下げると丸くて大きい尻があらわれた。尻を拡げると肛門と陰唇の一部がみえた。
太陽光の下でみる女の尻は、写真で見たり薄暗い照明で見たりするのと違い、肌がブツブツしている。そして肛門は想像以上にシワが多いんだな、と思った。がそんな生々しさも私には卑猥に感じた。
私はそれを舌で味わった。
そして「なかはどうなっているのかな」といい、とりあえずバースプーンにローションを塗って膣を拡げた。
思ったより入りにくく何度も繰り返し、奥まで入った。
「キレイですよ、患者さん」。
ミドリは「お尻にも」といって自分で開いた。マドラーは肛門にスーッと簡単に入った。私はそれをてきとうに動かした。
さらに猥褻な言葉で電話でやったとうりに責めた。スプーンを引き抜くとローションとは別の液体がついていた。
「いやらしいミドリ。こんなに」といって女の目の前にだした。
「あなたのもほしい」と口をパクパクさせたミドリを床に座らせて女の口にペニスを入れた。
手を添えて舌をからめながらミドリは吸った。3分ほどで射精してミドリはそれを飲み込んだ。
休憩したあとはロープで彼女の全体を縛り、寝かせて前から同じようなことをして楽しんだ。
縛ったといってもSM雑誌でしか見たことがないので、ただ、ロープをかけたに過ぎなかったが、ミドリは「動けない。こわい」といいながら膣を開いた。逆シックスナインの形で私が上になりミドリの膣を吸いながらクリトリスを指で震わせた。
「そこは彼氏のものだから、こっちへいれて」とまたも催促されミドリの喉に射精した。 慣れないことをしたせいか、翌日私の腕と腰に痛みがきた。
[前のページへ]
[末森ケンTOPへ]
[次のページへ]
Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.