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  テレクラ放浪記(4)-6 Date: 2003-05-22 (Thu) 
 私は女から聞かれる前に、前夜考えていたプレイを提案することにした。
それは〈シナリオプレイ〉と自分で名をつけたもので、内容をあらかじめ筋書きにしておいて、それをお互いに了承したうえでプレイする、いわばSMドラマだ。電話だけの架空プレイ、テレセで好評だった〈解剖ごっこ〉が現実のテレクラで通用するかも試したかった。

 設定はこうした。
私は小学生で相手は女教師。試験の成績が悪かった私は夕方まで学校に残されて補習を受けている。そのうちに女教師は私をいじめにかかる。ズボンを脱がされた私はペニスをもてあそばれながらも快感に酔いしれる。そしてその女はついに…。こんな内容だった。なんのことはない。AVで見た場面をそのまま流用しただけなのだが、そのAVに登場していた人物に妙に現実感があり、私は感動していた。

 ミカはその提案にのってきただ一人の女だった。

 彼女もシナリオプレイが好きで、何人もの男とシナリオを調整したのだが、結局はセックスだけが目的なのを気づいて御破算にしてきたといった。私はセックスのことは一言もいってなかった。彼女とは翌日上野で会うことになった。


 ミカは27歳で結婚歴3年。どこにでもいる若妻といった風情の彼女は、学生時代から年少の男をいじめることに興味があったという。私は喫茶店のテーブルにワープロで作った簡単なシナリオを置いた。

末森ケン 日時・夏休みの夕方。場所・小学校の教室。場面・教師ミカが私ケンを教えている。
「なぜこんなことがわからないのケン君は」「勉強したくないんです」「どうして?」「先生のこと思うと、つい手でしてしまうんです」「なにをするの?」「こうやって」と自慰をする仕種をする。
「悪い子ね。じゃあ今日は先生がしてあげるから勉強するのよ」。
全くお笑い草だが、真剣に書いた。

 ミカはそれを読んだあと「いいわよ、これで」といった。
「プレイが始まったら終わるまでふつうの会話は禁止。それとキスはダメ。これが条件よ」。もう教師の口ぶりだ。

 ホテルへ入って私は椅子に座り「今日はよろしく」と頭を下げた。
「早くお風呂に入って」とミカが命令する。
「先生と一緒に入りたい」と甘ったれた。
「石鹸の匂いがつくでしょ。そんなこともわからないの」と叱られた。これは主婦としての言葉だ。

 風呂からでて私はパンツ一枚で椅子に座った。
「とりあえずバッグの中身を拝見。ヘンなもの使われたら怖いから」といって私のバッグを開けた。
かえって用心深い女のほうが、私を安全な男として確認させる意味ではいい。ポーチにはロープとローション、それにコンドームを3つ入れていた。
それを見て「3回もできるの?」といった。どうやらセックスも〈流れ〉のなかにおいているようだ。

 彼女は私がシナリオを書いた紙の裏に算数の式を書き「これやってみなさい」という。もう始まったのだ。

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