野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

  テレクラ放浪記(7)-8 Date: 2003-07-09 (Wed) 
7.私のナンパ歴史上最大のデブ女
風俗体験取材 末森ケン
 私のテレクラ史上最大の巨漢女、タエコとの話も書かずにはいられない。
 彼女は毎日のように私のボックスにメッセージを入れてよこした。

 私が返事をいれなかった理由は彼女の声が暗かったからだ。それに言葉と言葉の間に時間があり、不気味さを感じていた。
「タエコです…。今起きました…。どうして返事がないの?…」。
そのあともタエコのメッセージが何件も続いて他の女にたどりつくまでに時間がかかった。私はタエコと会う気になった。

 いつものけだるい語調メッセージのあとに「私をいじめて下さい、なんでもします」とあったからだ。デブ女をいじめぬく。それは快感だろう。
すぐに返事を出して彼女の自宅の番号を教えるように伝言した。
「ありがとうございました。いつも本ばかり読んでいるのでたまには外へでなくちぁ死んじゃいます」といったあと電話番号が入れられてあった。読書好きで18歳のデブマゾ女。きっと笑顔だけは可愛いに違いない。小便でもひっかけて楽しんでやろう。むろん尻穴も徹底的に舐めさせてやる。

 東横線に住んでいるというタエコとは渋谷で落ち合うことになった。

「身長160センチ、体重は80キロくらいです」といつもとは違う明るい声に安心した私はバイブとロープ、それと目隠し用にスリーピングマスクをバッグに入れ出動した。

 タエコは難なく発見できた。白いワンピースといっていたが、それはパラシュートというべきものだった。タエコは109の入り口横の階段に〈パラシュート〉にくるまれ座っていた。
「電車は嫌いなのでタクシーで行くから」といっていた意味がわかった。その体では駅の階段の昇り降りは不可能だろう。少なくとも百キロは下らない。

 私は迷った。知らん顔して109に入り、今後の対策をねった。財布には1万くらいある。このまま道玄坂を行ってファッションマッサージで解決する方法もある。しかし30分でおわりだ。でも渋谷はかわいいコが多いと聞く。タエコはマゾだ。なんでもできる。しかしあの巨体は…。

 私はもう一度タエコを観察すべく入り口に戻り、ガラス越しに外を見た。
 スラリとした脚のギャルがたまっている中でタエコは白熊だった。と、タエコは立ち上がり交差点へ向かおうとした。デブでも逃げられると追ってみたくなるもの。私は声をかけた。振り向いた女の顔は破裂寸前の風船のようだった。
 ニコリともせず「あっ、お疲れさま」といった。食事とか喫茶店には誘えなかった。一緒にいるだけで他人の視線を感じていた。「暑そうだね、ちょっと歩くけどいい?」と聞くと「ゆっくり歩いてね」といい私についてきた。その数年前に初めてのテレクラ女、久美子と歩いた時を思い出した。それに比べなんと醜い女か。
 私は何度も「ごめんね」といって別れようとしたが、このままタクシーで帰らせるのはかわいそうだ。セックスはしなくてもいい。思い切りサデイスチックなプレイでひとまず性欲を解消する。それだけを考えていた。
 タエコはホテルのソファに座るなりこういった。「いくらでいいですか?」。
 俺はなにもいえなかった。いくらなんでも援交とは。私はすぐホテルを出るつもりだった。ホテル代は「事前にいってくれないから」といって女に請求するつもりだった。そのあとはフアッションマッサージで気を取り直そう。黙ってタバコに火をつけた。タエコは
「とりあえず1万で」といって自分の財布をバッグから取り出した。
 私がイエスとも答えていないのに気の早い女だ。益々嫌気がさした。だが、彼女はその財布から1万円札を取り出してテーブルに置いた。そして「ホテル代は別に払いますから」といった。私はセックスの相手として買われたのだった。

[前のページへ]  [末森ケンTOP]  [次のページへ]


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.