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  テレクラ放浪記(8)-4 Date: 2003-07-23 (Wed) 
末森ケン §2.初めてのハメ撮り
 ライターであればカメラのひとつは持たなければ、と感じるようになったのは、この取材が契機だった。
せめてヌードだけでも撮っていれば、と思い、押し入れにしまってあったカメラを捜し出した。
だが、電池の液漏れで電池室は錆びついていて使い物にならなかった。

 2週間ほどたったある日、私はカメラを買った。
それはカメラマンから勧められていたコニカのビッグミニというコンパクトカメラで、破格の値段だが先着10名限りと広告にあったので、朝9時半には池袋のビックカメラの前に並んだ。

むろんその後はテレクラに寄るつもりだったので、投稿写真誌によくあるように目隠しのために和手拭いをバッグに入れた。宝島の記事の終わりにそのテレクラ店の紹介記事を載せたせいか、個室使用料はタダにしてくれた。

 ハメ撮り第一号はあっさり成功した。

その女とアポがとれたのは午前11時ころだった。
その人妻は35歳で「ちょっと池袋まで用事があったので」と言い訳した。
「顔は自信ないけど」といっていたとおりの地味な女だった。
がっかりしたが「素敵なかたでよかった」といわれて、私は気分がよくなり「よかったら二人だけになりません?」と誘った。

末森ケン その女はホテルへ行く途中、私が持っていたビックカメラの紙袋をみて「カメラですか。これ」といった。
「さっき買ったばかりなんです」と答えると「撮ってもらっていいかしら」という。

 いつ写真のことを言いだそうかと思っていた私は、あまりのタイミングよさに心臓はドキドキした。ということは単なるスナップのことなのか、それとも?。幸いにフィルムはまとめて10本買ってある。ハメ撮りどころか、ここ10年ばかり写真を撮ったこともない私は「いいですよ、腕前は悪いけど」といってとりつくろいの笑顔をした。

 女の体は顔以上に貧相だった。

 性欲を吐き出すだけの対象だった、が写真を撮れる緊張のせいか気にならなかった。
「いちおう結婚しているから、顔だけは撮らないで」といって勝手に服を脱いだ。私が持参してきた手拭いをだすと「いつもやってるのね、初めてテレクラにきたって嘘でしょう」といって素直に顔にあてた。

「若い時だったら顔も撮ってもらうんだけど」といって全裸で私の前に立った。全く女として魅力のない肉付きだった。

 取扱い説明書に従ってフィルムを入れシャッターを押そうとしたが、シャッターボタンがフニャフニャしている。オートフォーカスの場合にはシャッターを半押ししてからさらに深く切ることは知らなかった。慌てて説明書を読み返し、納得して女にレンズを向けた。陰毛にフォーカスを合わせてそれから全身をフレームに入れた写真を2枚撮って私はカメラをテーブルに置いた。

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