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  テレクラ放浪記(9)-13 Date: 2004-01-06 (Tue) 
 私が先に入り客を確認すると誰もいなかった。

 私は一番奥の個室にカズエと入った。女はジャージを下げると便器に座り放尿した。それも私に見えるように脚を開いて。不細工なりに男を興奮させる術は心得ていた。自分で後始末をすると「指いれてえな」といって私の手をとった。人指し指と中指で膣をかきまぜた。膣は驚くほど透明な薄いピンク色をしていた。それに陰唇の柔らかさはこれまで体験したことがない。

 女は私の胸に顔をうずめ「もっと」といった。私は座位で性交する予定だった。

 その時、ドアをノックされた。
「お客さん、ここは男性用ですよ」。どうやら誰かに見られていたらしい。
「いま、連れが気分悪くして。すぐ出ます」ととっさに私はいった。でると若い警備員がジロジロみている。
「医務室へいきますか?」といわれたが「だいじょぶですよ」といってそこを去った。私のペニスは縮んでいた。

 「じゃまするなよっていいたいん」といって女は憤慨していた。
カズエは「Sはまえ働いてたことがあるから」といって小さなホテル「HパートII」に案内した。

 部屋は広くて現代的だった。
「さっきの続きしよ」といって私はトイレに誘った。トイレは鏡張りだった。私のペニスを含んだカズエの横顔は赤く染まっていた。

「やっぱ、しなんと」といってベッドに戻りジャージを脱ぐと全裸になった。色白の肢体が私を興奮させる。
乳にキスしようとすると「後でいいん」とかいって私のペニスにコンドームをかぶせ、挿入させられた。

 肌当たりはよかった。

 冷たくもなく熱すぎるでもなく、肉のちょっとついた腰も挿入しているときは心地よかった。私は思い切りついた。と「あたるんな」と腰をひいた。

 膣異常の女とは一人体験している。その女は大学生でほっそりしたタカラヅカふうの美人だった。だが彼女の膣は閉鎖状態にちかく、とうとう性交までには至らなかった。

 それかと思って「痛いの?」と聞いた。
「頭に当たるんよ。チンポが」といって座りなおした。

「もしかして?」と聞く私に「まだ3ヵ月だから平気だけど、当たると痛いん」といって自ら膣を開いて確認している。
私はカメラをテーブルに置き「すごいキレイだよね。カズのそこ。写真撮っていい?」と聞いた。
「そう、アタシってここだけが自慢なん。わかってくれる」といってポーズをとった。開脚のポーズを2.3枚撮ったあと、続きをした。奥までいれないようにして、そおっとペニスを動かす。妊娠女とやっている興奮で2分ほどで射精した。

末森ケン  東京へ戻って資料をまとめ、十数名ぶんの調査票とともに、そのなかで遊んだ人妻との出会いとセックスについて、こと細かに報告書として編集者に提出した。今、思ってみるとそれはサラリーマンの出張報告書のようだった。ラブホテル代や女との食事代も全て入れて清算すると残金2千円余り。
「全国人妻出口調査」と名付けられた年末の特集記事では私の会った女のことには殆ど触れられていず、なにかぼやけた記事になっていた。札幌や名古屋へ取材に行った先輩のライターの文は〈読み物〉として、その地方の人妻の特色がよくでていた。編集者から指導されていたにも係わらず、私の提出したものは単なるテレクラ女体験記にしか過ぎなかった。そんな報告書は編集部にとって必要はなかったことに気がついたのは発行されてからだった。

 その年末、日比谷の一流レストランで行われた編集部の忘年パーティで、美酒に酔った私は得意顔で取材で遊んだ2人の女とのハメ撮り写真を男女かまわず出席者に見せてまわり顰蹙をかった。

 それ以降、この編集部からの取材依頼はなかった。

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