■ フーゾク探検記(2)-1 | Date: 2003-12-06 (Sat) |
「プロの街、池袋で見つけた まったりヘルス」 末森ケン・テレクラ探検人・55歳。
フーゾク情報雑誌のほとんどのページを占めていることからもわかるように、ニッポンの射精フーゾクの代表的なものがヘルスである。
受け付けでしかるべき金を払い、サービス嬢と対面し個室に入って、サービス嬢から男心をくすぐる挨拶をされて、シャワールームで体を洗濯してもらって、手や口で男の性感を高めてもらい、最後はやはり手か口に射精する。ソープランドから本番をとって料金を安めに設定したこのヘルスこそ、日常のフーゾクといえる。
テレクラ女で妙に男の体を扱い慣れている女、たとえば言ってもないのにペニスにボディシャンプーをつけて柔らかく包むように洗ってくれたり、肛門まで指を使って丁寧に洗ってくれたりする女に「なんかフーゾクしてた?」と聞いて、かえってくる答えが「ヘルス」である。それではプロかと思うと、だいたい経験期間は1ヵ月から数カ月という。理由を聞くと「ヴィトンとか欲しくて、バイトじゃ買えないじゃん。そんでティンクルとか見てえ、けっこう良さそうなので」である。
キャバクラは客の相手がめんどう。ピンサロは不潔そう。ソープは本番がある。デリヘルは怖い。でヘルスなのだ。
それは隠すほどのことではない、ということでもある。実際に市ヶ谷にある女子短大生の1割がヘルスの経験ありという話を聞いている。「チンポしゃぶってればナンボの世界よ。チョーかんたんで楽」といってた自称国立大学のA美のアナル舐めテクはすばらしかった。
昭和55年ころ、32歳くらいだからヘルス初体験は意外と遅かった。
それまではソープかピンサロだった俺をヘルスに向かわせた理由は毛ジラミだ。吉原のソープでやられて治ってすぐ、新宿のソープでかかった。とにかくカユくてしようがない。仕事中であれば悲惨である。幸い歌舞伎町にあった皮膚科で処方してもらったBHC誘導体の軟膏を塗って1週間ほどで治ったが、しばらくはソープと疎遠になった。ピンサロではキッス病が流行っていた。
そして行ったのが11チャンネルだった。
あまりにも伝説的な店なので説明する必要はないが、とにかく繁盛していた店でお昼ころにいっても1時間待ちはふつう。夕方から夜は夜は断られる状態。若くてかわいい女が多かったが、それだけ流行ればサービスも手抜きになる。何回か行ってソープより事務的なサービスに嫌気がさしてストップした。
そんな折り、営業先の近くにあったヘルスが目にとまった。目黒駅西口近くのビルにあった、名前はたしか「王様」という言葉がついた店だった。お昼から営業していて、午後4時まで7千円、以後は深夜まで1万円だけで40分。
人の良さそうなマネジャーに案内されて個室に入って女を待つ。最初の女は小柄で愛くるしい感じのコだった。ミカは高校を卒業したばかりだといった。
入店3ヵ月だというのにサービスは濃かった。挨拶の口キスに続き、服を脱がせてくれて丁寧にたたみ、広いシャワールームで抱き合いながら体を洗ってくれて、個室に戻って長いディープキス。これだけでペニスはカチカチになる。そして軽いフェラ。その後、乳首からヘソあたりまで舐めてくれて騎乗位素股。言葉にすると簡単だが、その動作がゆっくりしてて、なお「気持ちいい?、もっとしてあげるね」といわれれば男は簡単に落ちる。その後、週2の割合で通うハメになる。
3回目あたりからは個室に入るやキスキスキスの連続で、洗ってもないペニスを取り出され「舐めてあげる、いい?」と奥までしゃぶってくれた。
たぶん7、8回目くらいだったか、指名して個室で待っているとマネジャーがやってきて「あのコは今日が最後になります、お客さんには特別に1時間半くらいいいですよ」という。ミカは入ってくるなり「お世話になりました」と頭を下げた。
話では翌日から滋賀県の雄琴温泉にあるソープランド(当時はトルコ風呂)に移るという。理由は聞かなかった。いつものコースのあとミカは「あれ、して」と体を開いた。
コンドームは持っていない。ベッドでセックスした。いま思っても狭い膣だった。一生懸命、腰を動かしてくれてキスしながら射精した。洗って戻ってきたミカは「もう1回したい」とねだってきた。ペッティングしながらミカは「好き、好き」といっていた。2回目を終わったミカは涙を流していた。
当時は携帯もなく、ましてや雄琴まで行くわけにはいかない。俺の自宅の電話番号を書いた名刺を渡した。1ヵ月ほどしてミカから電話があった。「元気だよ。カゼ引かないようにね」と。それ以来はなかった。
ミカの次にハマった女はユカだった。
ユカは肉付きのいい体で愛想もよかった。昼間はここでバイトし、夜は定時制高校に通っているという。俺にあたった時は初日だった。
いちおうの技術は専門のトレーナーに教わったというが、キスも洗い方もフェラもヘタだ。たが「がんばるからいろいろ教えて」という真剣さにほだされ通うことになる。
「男の舌をゆっくり吸うようにして、必ずどちらかの手は男の肌をさするように」
「フェラは舐めるというより吸い込むように」
「俺の性感帯は耳の穴、乳首、お尻の穴の3点セット」などの実技指導をしながら毎回新しいテクを教えた。素人はかえってタブーがない。アナル舐めにも果敢に挑戦してくれて、穴の中心を吸うまでになった。
クンニをしてあげると大声を出して感じていた。彼女ともセックスをした。
「したくなる男の人っているじゃない」とゴマをすってはいたが、まんざらでもなかった
。ユカも半年くらいでやめた。