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  フーゾク探検記(4)-2 Date: 2003-12-06 (Sat) 

 午後5時ころだろう。角のビルの前に「料亭・山城」と看板があった。屋根にも同じような大きな看板が。立ち止まって見ていると、呼び込みの男が「8千円で、本番あります」と俺を誘う。財布には9千円が残っていた。迷っていると「入れ替えの時間なので新人のコをつけますよ」と笑う。「新人」の言葉にひかれて店に入り、2階へ案内される。
 廊下を歩いて案内されたのは6畳くらいの部屋を2つ並べたくらいの広さの和室。照明は消されていて、座卓と座いすの上にはピンクの電球があるだけ。いちおう、ついたての仕切りがあるが、立って見れば隣の様子はわかる。音楽はなく静けさが気味悪い。
 座卓には灰皿とティッシュと、ガラスビンに詰め替えたウイスキーがある。栓をとって匂いを嗅ぐと、たぶんオーシャンかトリスだろう、キツくて薬臭いアルコールが鼻をついた。それまで〈洋風〉のピンサロは何百回も行っていたが、こんな感じは初めてである。
もしかして8千円は基本料金で飲み直しや本番料金は別だったりして?。それとも「新人」とかいって30過ぎのババアか?。2回あることは3回ある。やっぱ埼玉なんか来るんじゃなかった。思惑が錯綜する。
「失礼します」と女の声がしてフスマが開かれた。暗いが、ピンク系の浴衣を着た女だ。
隣にきて座布団に座った。横顔をみるとやや丸顔の若い女だった。お盆のウーロン茶を座卓に乗せる。「ウイスキーのほうがいいな」というと「それは飲み物じゃないんです」という。消毒用か。
 女は両手を畳につき「カエデです」と自己紹介した。「新人さんなんだって?」「はい、聞きました?」「呼び込みの人から。それで入ってきたんだ」「ありがとう。最初のお客さんなんです」。
「最初のお客」という言葉で俺は興奮がよみがえってきた。美人ではないが不細工でもない。ダンゴっ鼻がドンくさくて性欲が増す。体型は浴衣に隠れてわからないがデブではなさそうだ。「もっと近くへ来れば」と肩に触ると「はい」といって腕が触れるほどのとこに座りなおした。膝もつけたままだ。胸元からは僅かに両乳房の谷間がみえる。間近に見る女の顔は目がタレていて愛嬌があった。
「お近くなの?」「いえ、仙台のほうです」「初めてなんでシステムを知らないんだ。本番もあるんだって?」「はい、できます」。そんなやりとりだったと記憶している。
「すぐしますか?」と女。「いや、ちょっと休んでから」とタバコに火をつけた。しばらくは無言だった。さらに女を引き寄せると女は俺の肩に頭をかけた。キスする。口は閉じたままだが「舌を出して」と催促すると少し出した。頭をかかえ舌をねじ込むと俺の膝に
触ってよく応えてくれた。浴衣をはだけると丸い乳がある。乳首に口をつけると女は「やだ」といって俺の頭に触った。
風俗体験取材 末森ケン  浴衣を剥ぐ。肉づきのいい短足胴長の肢体が現れる。俺好みの田舎女だ。俺はバック性交が好きなので長い脚をした女とはペニスと膣の位置がずれてヤリにくい。性器を見る。剛毛の中の陰唇に色はついていて、それも性欲をそそる。女がおしぼりにウイスキーをたらして待機する。「脱いで」といわれてズボンとパンツを下ろすと、女は畳んで横へ置いた。シャツも脱いでお互い全裸になる。
 女は「失礼します」といってペニスを握ってオシボリで拭いた。ペニスは勃起していた。巾着からコンドームを取り出した女はそれをつけようとした。「ちょっと、舐めてくれないの?」「あまり経験ないからヘタなんです」と言い訳する。「いいよヘタでも」というと女はフェラチオをしだした。
「もっと舌を出して」「根元まで」「キツく締めて」。ピンサロで新人教育をした経験で指導する。女は目をつむって「いいよ」というまでペニスを舐めた。女を座布団に寝かせてキスをする。右手は膣だ。「あっ」と声をあげる女。両足を開かせて上にあげ正常位で挿入する。膣は固くて感じがでない。
「お尻を見せて」と女をひっくり返して後背位の姿勢にすると「恥ずかしい」といって尻を向けた。今度はスムースに入る。コンドームはつけていなかったが、女はそれを忘れていたとみえ、そのままでいた。
 腰を入れ、スライドさせる。女は無言だったが、きっちりと腰を動かして仕事をした。尻を握って射精する。女はテイッシュで俺のペニスの事後処理をした。
 そして「えっ、つけなかったの」とナマ入れを知った。そしてすぐに立ち上がり着替えて部屋を出ていった。しばらくして女は戻ってきて「びっくりした。忘れちゃって」と笑う。得した気分だった。
 翌週にカエデを指名して行ったが、すでに辞めていた。以後は10回くらいしか行ってない。
 カエデ以外で特に記憶に残る女といえば、名前は忘れたが20代後半の静岡出身の女である。うりざね顔にスタイルもよく、なぜこんなとこにこんな美人が、と思わせるほどの女だった。数回目に行った時だった。あまり容貌のよくない女がついた時だった。ついたての奥では客と女が絡んでいた。
 その声が大きくて本気でセックスをしているような感じだ。「ちょっと覗いていい?」
と俺についた女にいうと「知らないフリしてる」と了解する。薄暗かったが正常位で入れられている女は男を抱きしめて「もうダメ」とか「ああ感じる」とか叫んでいた。男は俺みたいなデブオヤジだ。つい興奮して俺についた女に乗ってセックスした。
 その女の名前を聞いた俺は翌日に指名した。
 部屋に入ってきた女は三つ指をついて挨拶した。暗かったのでわからなかったが、近くで見てもこんな場所にいるとは思えないほどの美女だ。今でいえば牧瀬里穂って感じか。
「すごい美人、びっくりした」「わたし、ついたことある?」「いや、実はね…」と昨日の件を話した。「えっ、見られたの、いやだあ」「すごかった」「あれね、自分ではわからないの。でもお客さんに言われて」「感じやすいの?」「ええ、誰とでもああなるの」
。話しているだけで興奮する。
 腕をひっぱってキスをする。いわないのに長い舌をからめてくる。急いで全裸にすると乳房は小さかったが腹から下半身にかかる肉はがしまっていて股もすらりてしていて陰毛薄くノドがゴクリとくる。さらに陰唇は細いスジだけで、いわゆるビラビラはない。おしぼりにウイスキーをたらして性器を拭きそこに唇をあてた。女はそれでけで悶えた。クリトリスに唾液をつけ吸う。女は俺の頭をつかんで大声をあげた。「あ、もっともっと」。
 ナマフェラも忘れてゴムをつけ、入れる。女は顔をゆがめて俺の手を握り「もっと愛して、もっと入れて」と腰を入れた。あっけなく射精した、
 帰り際にデパートで買ったパンティの入った袋をあげると「いいの?、わたしなんかに」といって喜んでいた。「電話番号教えてもらってもいい?」といわれてメモを渡した。

 翌々日の朝7時ころ彼女から電話がある。「ありがとう、ステキだった。もしよかったらお昼でも」と誘われ池袋で会うことになった。こちらから誘ったことは数あれど、誘われたことはほとんどない。「?」を思いながら西口の交番前に立つ。女はすぐにきた。
 ジーンズに白いTシャツの彼女は薄化粧で夜の部屋とは反対にすっきりした印象だった。改めて見るとなんとなく半島ふうの顔である。近くの喫茶店「フラミンゴ」に入ってケーキセットを注文した。
 詳しい会話は忘れたが、彼女の実家は建設業で、なにかのトラブルで倒産。父の背負った借金を返済するため上京し、クラブのホステスなどをしていたという。住まいは西池袋。勘はあたっていて国籍は韓国。どうやらそれが元で店とうまくいかずにソープ嬢に転身。しかしそこでも感情的にうまくいかずに辞めて、今の店にたどりついたのだ。
 彼女の希望は契約愛人。月に20万で5.6回会ってセックスの回数には制限なしというもの。こんな美女を愛人にできる。たとえあんな場所で体を売っていた女であれ、それは理由があってのこと。正確は良さそうだし、ましてやセックスは好きときている。頭が熱くなった。だが、ライターとしては素人で、スポットでくる仕事の原稿料は月に多い時で12、3万、少ない時は8万前後。実家だから家賃と光熱費はなかったがギリギリの生活だった。彼女は俺のことをどこかの会社の社長と思っていたらしい。わけをいって「月にいくらは厳しいけど、会うごとに、いくらかあげる約束でよかったら」というと「それでもいい」という。その日は1万5千円で交渉妥結。サラリーマン時代から持っていた唯一のクレジットカードを使って現金を引き出してホテルへ行く。
 途中は手をつないだり、俺の顔の汗をハンカチで拭いたりサービスを忘れなかった。いい気持ちだ。ホテルへ入ると「大好き」といって昨日より深いキスをしたきた。そしてペニスの部分を触るや「元気ね、ピンピン」といってジッパーを外す。ハンドタオルを水で濡らしペニスを拭いた。
 そして「失礼します」といってそれを口に入れた。口を締めずに軽いフェラチオだったが、上から見る彼女の顔は美しかった。時々、俺の顔を見上げて「これで感じる」という仕種も興奮を高めた。「金さえあったら」と思わずにいられない。
 Tシャツをめくり上げると黒いブラがある。後ろ向きにして外すと白い乳房がこぼれた。サーモンピンクの乳首を軽く吸う。女の全身がビクッと震えた。立たせてジーパンを下げる。白いTバックだ。半分ほど下げるとごく薄い陰毛がある。膣への割れ目も確認できるほどだ。後ろ向きにして尻を割り肛門と膣を見る。「お医者さんごっこね」という女。まったく遜色のない生殖器である。

風俗体験取材 末森ケン  女は俺のシャツやズボンを脱がせてくれ丁寧に畳んでソファに置いた。そういえばソープ経験があるのだ。風呂へ入ってもその精神は変わらずに頭から足の先まで丁寧に洗ってくれた。バスタブにつかりながらのディープキスの味はいい。

 ベッドに戻ってお互い横になりシックスナインをする。脚が細いので性器は丸見え。俺はゆっくりと陰唇やクリトリスに舌をつけた。「もっと、もっと。ああそこ」などと最初の夜以上に声をあげる女。思わず女のアナルに舌をのばすと「そこ汚い、ダメ」と逃げた。「俺は感じるんだ」と尻を向けると「日本人、お尻感じるのね」と軽く舐めてくれた。

 その日は正常位と後背位で2回の性交を楽しんだ。入れている間は大声を出し続けていた。
 以後、彼女とは3回会い、6回セックスした。2回目と3回目はゴムをつけなかった。携帯のビデでいつも事後処理をしていた。

 2ヵ月くらいして彼女のアパートの電話は通じなくなった。店に電話すると、辞めたとのことだった。教えられていた住所を頼りに探してみると、そこはアパートではなく、それなりのマンションで、表札は英語だった。インタホンを押す勇気はなかった。

 まだプライバシー問題はなかった時。管轄の出張所で住民票を調べると、大阪に転居したばかりだった。除票には男女2人の名前が記載されていた。男は60歳で名前から推察するとドイツ人で彼女は31歳だった。

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